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ボルゾイって飼いやすいの?性格・外見の特徴や、色の違い

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2019.01.29

大型犬特有の存在感と、美しくしなやかなボディラインが魅力的なボルゾイ。一目惚れして虜になる愛犬家は世界中に居て、多頭飼いする方も居ます。

このロシアが誇る貴族の雰囲気をまとった大型犬ボルゾイは飼いやすいのか。性格や外見の特徴、そして毛色の違いなどを紹介します。

 

ボルゾイの外見の特徴

ボルゾイはほっそりとしたスレンダーな体型が美しいロシア原産の大型犬です。その外見の特徴をまとめてみました。

 

見た目の特徴

ボルゾイを正面から見ると、横幅が狭く、背が高く見えます。横から見るとなだらかな曲線を描く流線型の体をしており、走るために生まれて来た体付きというのがよく分かりますよ。

垂れた耳に飾られた顔はマズルが長く、頭も小さくて貴公子のような顔をしていますし、長い足は華奢で可憐なイメージがありますが、信じられない脚力を秘めています。

かつてオオカミやウサギを追い狩っていた狩猟犬らしく、その体は引き締まった筋肉に覆われています。

猟犬といっても、優雅さは200種以上の純血種の中でもトップクラス!全身が絹のような美しく長い毛で覆われており、その毛もカールしていたり、ウエーブしていたり、お洒落な装いをしています。

ボルゾイはまさに貴族という言葉がよく合う犬です。

 

毛色

ボルゾイの毛色は、どんな色でもOKとされています。

ホワイトがベースになっていますが、遺伝的に優性である濃い色が混じるのが一般的。ホワイト&ブラック、ホワイト&レッド、ホワイト&ゴールドといった2色の毛色や、トライカラー(ホワイト+ブラック+タン)といった3色の毛色のボルゾイが多くいます。

一方で、ホワイト単色やソリッドシルバー(銀一色)といった、淡い色のボルゾイもいます。色を薄くする遺伝子は劣性なので、淡い色のみのボルゾイは滅多に出会うことがありません。もし、淡い色のボルゾイと出会ったら、それは運命的な出会いといっていいでしょう。

 

ボルゾイの性格と基本的なしつけ

ボルゾイは性格的にも、しつけの面でも、初めて犬を飼う人向けではありません。実は飼いやすい犬とは言えない犬なんです。

そんなボルゾイの性格と、必ず身に付けさせたい基本的なしつけを紹介します。

 

ボルゾイの性格

ボルゾイは温和な性格をしていますが、感覚が敏感でデリケート。そしてナイーブになりやすい犬です。

しかし、信頼できる人と大はしゃぎして思いっきり遊ぶことが大好きなお茶目な面もあるんです。また、頭がよくて強い自分の意志を持っているので頑固者に見えることがあります。

ちょっとクセがあったり、シャイでデリケートな所がある犬なので、初めて犬を飼う方には難易度が高めの犬です。

でも、その子の特性や考え方を把握し、子犬の頃からしつけができれば優秀な家庭犬になります。子どもと遊ぶのも大好きなので、兄弟のような親密な仲になれるでしょう。

 

ボルゾイに必要な基本的なしつけ

ボルゾイは大型犬なので成犬になると運動能力も力も人を大きく上回るようになります。このため、子犬の頃からしっかりしつけておかなければ、手の付けようがない暴君に!

次の6つのしつけは確実にできるようにしつけてください。

 

アイコンタクト

アイコンタクトは、犬が飼い主の目を見ることを言います。

「名前を呼ばれたら飼い主の目を見る」「声をかけられたら飼い主の目を見る」というように、飼い主の目を見て意思疎通ができるように訓練しておきましょう。

そうすれば、遊んでいる時でもリラックスしている時でも、飼い主の声に反応して視線を合わせ「これからどうする」という飼い主の指示を聞けるようになります。

人に感心を持ち、飼い主の指示を聞ける犬に育てる基本はアイコンタクトです。これは、できるだけ早く教えるようにしてください。

アイコンタクトの教え方は、まずおやつを持った手を飼い主の顔の近くに持って行きます。次に愛犬の名を呼び、愛犬の視線をおやつに向けます。そしておやつを飼い主の目に近付けて、犬の視線が飼い主の目に合うようにしてください。これを繰り返すと、呼ばれたら飼い主の目を見る、という風に覚えてくれますよ。

 

まて

「まて」は飼い主がOKを出すまで座ったまま動かないことをいいます。ボルゾイは獲物を追いかけて仕留める習性がありますから、散歩に出た先やドッグランで小動物を追いかけて疾走する可能性がゼロではありません。

「まて」の指示を聞けるようになっていると、例え何かを追いかけ始めても「まて」と言えば止まります。飛び出しなどを予防して愛犬の身を守ることができますし、他の犬などに怪我をさせるリスクも抑えられます。

「まて」はフードを食べさせる時にトレーニングすると楽です。

まず、座っているボルゾイの前に、フード入り皿を右手に持った飼い主さんが立ちます。次に「まて」と言いながら左手を愛犬の顔の前に翳してください。最初は、ほんの数秒の「まて」で大丈夫!ほんの少しでも待てたら「よし」と言って左手を退け、右手に持ったフードの皿を愛犬の前に出してあげます。

少しずつ「まて」の時間を長くしていき、「まて」と言われたら待つ、ということを覚えさせてください。

 

来い

ボルゾイには必ず「来い」も覚えさせましょう。ボルゾイは走り出すと人の足ではとても追いつきません。また、追いかけた獲物は確実に捕らえる執念を持っていますので、超小型犬などを追いかけてしまうと大変な事態になることが!

ですから飼い主さんの「来い」という言葉で戻ってくるようしつけてください。

「来い」を教えるには、オモチャやおやつを利用します。愛犬が確実に飼い主さんの元へ来る状況を作り、愛犬が飼い主さんの所へ来ようとしたら「来い」と言います。そして、飼い主さんの元へ来たらめちゃくちゃ褒めて、オモチャやおやつを与えてください。

少しずつ飼い主さんと犬の距離を長くし、離れていても「来い」ができるように繰り返し、最後は数メートル離れた場所からでも戻ってこられるように練習しましょう。

 

飼い主について歩く

犬は散歩の時に自由気ままに、好きな所へ自分のスピードで歩いて行こうとします。飼い主さんをグングン引っ張って走って行く犬も多くいます。

もし、成犬のボルゾイが自由に走ると飼い主さんは付いていくどころか、振り切られて放し飼いのような状態になってしまいます。

ですから子犬の頃から「外へ出たら飼い主さんについて歩く」ということを覚えさせてください。

しつけ方は簡単!リードを付けて散歩に出たとき、飼い主さんよりも前を歩き始めたら、方向転換します。犬が自由に歩けないようにするのです。

飼い主さんに付いてくるなら歩く。勝手に歩こうとすると飼い主さんが方向を変えてしまう。これを繰り返して「飼い主さんが進む方向にしか行けない」と覚えさせましょう。

一度覚えれば、成犬になっても飼い主さんについて歩くようになります。

 

飛びかかりクセを直す

大型犬に飛びかかられると子どもや小柄な人は後ろへ倒れてしまいますし、大柄な人でも驚いてしまいますよね。ボルゾイのような大型犬は、子犬の頃から飛びかかるクセを直しておかなければなりません。

ボルゾイははしゃぎ回ることが好きな犬で、興奮して相手に飛びかかってしまうことがあります。そんな時「すわれ」「まて」「こい」といった指示をして、飛びかからないようにトレーニングしておきましょう。

「すわれ」「まて」「こい」といった飼い主さんの指示を聞けるようになっていれば、興奮するようなシーンでも飼い主さんの声かけで冷静になれるようになります。

 

甘噛みを許さない

多くの場合、歯が生えてくる子犬の時期に犬は色々なものを噛むようになります。飼い主さんの手を甘噛みすることもよくありますね。

子犬の場合、甘噛みされても痛くありませんし、怪我をすることもありません。しかし、犬は子犬の頃に噛んでいたものを成犬になっても噛む習性があります。

ですから、子犬の頃から「これなら噛んでも良いよ」というものを与え、それ以外は例え甘噛みでも許さないようにします。

手などを甘噛みしてきたら「痛い!」と言って手を引っ込めましょう。ボルゾイは賢い犬なので、飼い主さんが酷く痛がったり、嫌がったりしていると理解して止めてくれるようになります。

ボルゾイはデリケートで感覚が敏感な犬なので、決して叱り付けたりせず、甘噛みされたら「痛い!」と意思表示して相手をしない、というような方法で甘噛みがダメなこと、と教えていきましょう。

 

ボルゾイの性格の注意点

ボルゾイの性格を紹介しましたが、注意点を紹介します。

 

家族以外の人に対する警戒心あり

ボルゾイはとても感覚が敏感で、警戒心も強く、自分が認めた相手以外を受け入れることがあまりありません。

飼い主さんやその家族以外の人にはなかなか心を開かないことがよくあります。ですから、散歩の途中などに見ず知らずの人が近付いてくると、警戒したり、尻込みしたりすることが!

大勢の人が集まっている場が苦手だったり、急に近付いて来た人に驚いて攻撃してしまう子もいますから、ストレスが堪らないよう注意してあげてください。

また、里親に出されているボルゾイも新しい飼い主さんに慣れるまで時間がかかることもあります。ボルゾイの里親になった時は、信頼関係を築けるまではボルゾイの心を尊重した接し方をしてくださいね。

 

デリケートで怖がりの子がいる

ボルゾイは感覚が敏感で、デリケートな傾向にあります。

初めての体験が多い子犬の時期はもちろん、年を重ねたシニア犬になると新しいことや変わったことに順応していく能力が落ちてくることがあって、ちょっとしたことに驚いたり、怖がったりすることがあります。

パトカーなどのサイレンや、花火の音、子ども甲高い声、速いスピードで通り過ぎる自転車など。身近なものに過敏に反応することがあるので、優しく話しかけてあげたり、頻繁に外へ出て「驚くけれど、怖くないよ」と覚えさせてあげましょう。

 

獲物を追う本能がある

ボルゾイは元々狩猟犬です。目で見て獲物を追い、狩る能力が非常に高い犬です。

その本能や能力はペットとなった今でも残っているため、何かの拍子にスイッチが入って小動物を全力で追いかけることがあります。

オオカミ狩りやウサギ狩りで活躍していた犬なので、中型犬くらいまでなら獲物と認識してしまうことが!

ドッグランや散歩道などでは、周囲に充分に注意してください。

ボルゾイは獲物を追い始めると仕留めるまで走り続ける体力と気力があります。とても人では追いつけないので、リードを決して離さないようにし、ドッグランを利用する時は大型犬専用のエリアを利用するのがおすすめです。

 

ボルゾイの性格に合わせたスキンシップ方法

ボルゾイは信頼した相手となら、どんな風なスキンシップも受け入れ、喜ぶ犬です。

ですから、まず、信頼関係を築くようにしてください。

いいことをした時は大袈裟なくらい褒め、筋肉に覆われた体をしっかり強く撫でてあげましょう。よくないことをした時は気付かないふりをしたり、犬を無視するような方法で「よくないこと」と気付かせます。デリケートでナイーブなボルゾイには、怒鳴ったり、叩いたりするのは絶対にNGです。

楽しいこと、大好きな人とはしゃぎ回ること、全力で走り回ることが好きな犬なので、アクティブに外でたくさん遊んであげましょう。障害物のない広いエリアで走り回る遊びを必ず取り入れてくださいね。

そして、たくさん遊んだら家の中で静かにリラックスし、美しい毛をブラッシングしてください。毛が絡まったり、毛玉になったりしないよう、丁寧に毎日ブラッシングするようにしてください。ブラッシングすると適度に皮膚を刺激し、血行がよくなるので皮膚病などの予防にもなります。

「たくさん褒める」「全力で走って遊ぶ」「静かにリラックス」の3つを守ったスキンシップをはかるようにしてくださいね。

 

まとめ

ボルゾイは引き締まった筋肉に覆われたスレンダーな体が美しい大型犬です。

どんな毛色もOKの犬ですが、ホワイトのボディにブラックやレッド、ゴールドといった色が混ざるケースが多く、ホワイト一色やソリッドシルバーは非常に珍しい毛色ですよ。

感覚が敏感で、デリケートでナイーブな性格ですが、それを踏まえた上で、よく褒め、一緒に全力疾走して遊び、家の中でリラックスする時間を設けるといったメリハリある生活を送るようにしてください。

飼いやすさの面では、初心者にはおすすめできない犬種ですが、アクティブに生活を楽しむのに向いている犬ですから、家族に迎えると大きく生活習慣が変わるかもしれません。

小型犬では味わえない醍醐味を求める方にボルゾイはおすすめです。

走るボルゾイ

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