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心臓疾患のあるワンちゃんの食事療法やおすすめのドッグフードは?

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2019.03.14

愛犬達も加齢や持病の悪化、先天性の体質など様々な理由から心臓疾患を患うことがあります。

命にも直結するこの重大な病気についてしっかりと理解し、愛犬の健康管理に努めてあげましょう。

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犬の心臓疾患とは

犬の心臓疾患には大きく分けて2つのパターンがあります。1つは症状が慢性化し、長期間の治療や病状管理、入退院が必要になる場合です。この場合、手術という方法があるものの、大変難易度が高い上に、費用も高額になることから、治療法について家族に様々な決断を迫られることがあります。発症の原因は

・加齢

・生活習慣

・肥満

・高血圧

・先天性

など様々ですが、原因を突き止め断定することは困難です。

そしてもう一つのパターンは、突発的に起こる症状です。自宅でシャンプーをした後、散歩から帰宅した後、運動の後などに突然倒れこみ死亡してしまう事や眠っているのかと思った・・・という事があります。このような突発的な症状は心筋梗塞と判断される場合が一般的です。ただ明確な死亡原因の究明を家族が望まない場合が多く、原因は曖昧に終わることが多くみられます。

いずれのパターンでも心臓は様々な課題を家族にもたらすことが分かります。心臓に関する不調は日ごろの生活で予防や治療が難しく、万全な対策を講じることは不可能ですが少しでも可能性のある予防策、対処法は講じてゆきましょう。

主な心臓疾患の原因と症状

犬に多くみられる心臓疾患の一例をご説明させていただきます。家族が不調に気が付き、病名が下されることで、病気の仕組みや今後の治療に関する選択肢が示されるでしょう。ただ中には愛犬の年齢や体調によって手術という選択が難しいこともあります。

僧帽弁閉鎖不全症

犬の心臓疾患で最も発症率の高い症状です。犬の心臓は人間とほぼ同じ仕組みで出来ています。心臓内部は4つの部屋に分かれていて、それぞれに扉となる「弁」が付いています。この弁が正しく機能しない、破損している場合にこの病名が下されます。特に小型犬の発症事例が多くみられることもこの病気の特徴です。

症状は重篤な場合、息切れや呼吸困難などがみられることもありますが、初期や軽度の場合、外見からの判断が難しいことがあります。ただ獣医師が聴診器で聞き取ることの出来るほどの雑音が生じることが多いので、診断で発見することは可能です。

この症状は先天性の理由で発症することが多いものの、中には病状を発見されないままペットショップで販売されることもあります。

治療法は重度の場合、手術という選択肢もありますが相当な費用と治療期間を要することからあまり一般的な方法ではありません。大抵の場合は日常生活での運動制限、体重や食事の管理、定期的な通院、飲み薬などの方法で様子を見守るという決断に至っています。

心臓肥大

心臓が本来あるべきサイズよりも大きく肥大することで起こる症状です。心臓が大きいという事は、全身に回る血流にも負担がかかる、運動をすることで心臓や他臓器にも負担がかかるという意味であり、日常的な生活さえも危険を伴うことがあります。

ただこの症状は手術という処置を行うことが出来ないので、家庭で用心をしつつ見守り続けるという決断に至ります。もちろん心臓に大きな負担にかかる妊娠、出産は避けるべきです。

日々の生活では食事や体重、運動量を管理、過度な興奮をさせずに穏やかに生活をさせることを心掛けてあげましょう。

大抵の場合は先天的な理由で発症します。中には生後間もない時点で症状を発見出来るケースもあり、今後の生活についてはかかりつけ医としっかりと相談し、取り組みましょう。

肺水腫など

心臓は全身に血流をおくるポンプの役割を担っています。このポンプが機能を低下することで、全身に十分なエネルギーや酸素が供給されないことになり、様々な弊害が起こります。心臓の症状が慢性的な急性かによっても症状は異なりますが、肺や腎臓にダメージが起こることが多々あります。

中でも肺に水が溜まってしまう肺水腫を発症すると、呼吸することさえもつらくなるほどです。

愛犬がシニアと呼ばれる年代に差し掛かってからは、半年、一年と定期的に健康診断を受診し、病気の早期発見、早期治療を心掛けてあげましょう。

心臓疾患を予防するには?

心臓疾患を予防するためには、若く健康なうちから下記の点を心がけてあげましょう。

良質で栄養バランスの整った食生活を送ること

ペットショップの店頭に並ぶ様々なドッグフードのなかから愛犬にベストな食事を選ぶことはとても難しいことです。ついパッケージの写真やインパクトのあるキャッチコピーに目が止まってしまうでしょう。しかし市販のドッグフードはかならずしも全てが栄養バランスが整い、犬の必須栄養素が十分な量配合されている訳ではありません。中には肉や魚を一切配合していない製品もあります。愛犬の食事を選ぶときは、しっかりと原材料を確認し犬が取るべき栄養素が配合されているか?犬の健康に好ましくない成分の配合がされていないか?を見極めましょう。

肥満を予防すること

高血圧と肥満という2つの要因は心臓に過度な負担を与えます。いずれも生活習慣が原因で起こる症状です。犬の肥満は運動で解消させることは困難です。犬の体重が減少するほどの激しい運動をさせるには、飼い主の散歩だけでは到底足りないからです。

肥満の解消には食事制限を行い、摂取カロリーをコントロールするしかありません。ただし急激に食事量を減らしてしまうと、愛犬に多大なストレスがかかり、新たな問題が起こりかねません。ダイエットは食事量を5~10%ほど減らすことから始め、体重の推移を見守りながら、調整してゆきましょう。

高血圧につながる原因を遮断すること

犬も人間同様に生活習慣病を発症し、高血圧に陥ることがあります。糖尿病や肥満、塩分の過剰摂取などその原因も人間とまるで同じです。日本で暮らす犬達の大半は運動不足から肥満、肥満気味な状態にあります。市販されているドッグフードは嗜好性を高めるために多量の脂肪分や塩分が配合されています。このような生活を数年続けることで、当然心臓に負担がかかり、血圧も上昇するでしょう。

日々の生活は、人間同様の基準で健康管理に取り組み、ドッグフードは塩分配合の無い製品を選んであげましょう。

肥満になっている場合は食事管理を見直し、体重を適正値に近づけるよう取り組みましょう。

適度な運動を心掛けること

犬にとって適度な運動とは、飼い主の歩調に合わせゆっくりと歩くことではありません。朝夕の散歩習慣があることは素晴らしいことですが、犬の身体能力から考えた場合、この程度の運動は気分転換、情報収集に相当するのみです。犬が本来必要とする運動は全身の筋肉をフル活動させ、全力疾走をしたり、犬同士でじゃれ合い、遊び、緊張感を感じることです。

このような時間をたとえ週末だけ、月に数回だけでも設けることで、犬のストレス発散はもちろん健康的な発育、筋力の維持に効果があります。

特にダックスやプードルに様に元来は猟犬種の血統を受け継ぐ犬種には、運動不足がストレスや持病悪化の原因に直結します。小型犬だから、毎日散歩に出かけているからと勘違いをせずに十分な運動に時間を割いてあげましょう。

定期的な健康診断を受け、不調の早期発見に努めること

心臓の不調はなかなか外見からだけでは見つけにくいものです。愛犬も歳を重ねることで、徐々に運動量が減り、横になって過ごす時間が増えてゆきます。息切れをするほど長い散歩や運動の機会もなくなり、心臓病の初期症状の発見を見逃してしまいがちです。目には見えないだけで、病気の進行は続いているので、ぜひ検査を受ける習慣をつけておきましょう。動物病院では、簡易的な健康検査、血液検査はもちろん精密検査や泊りがけで行う検査まで様々なプランを用意しています。ぜひかかりつけ医に相談をして、愛犬の健康管理に取り組みましょう。

などが効果的です。

愛犬との生活を始めてから数年が経過すると、次第に運動や食事に関する管理が曖昧になりがちです。

多少の不調も加齢を理由に見逃してしまうこともあります。しかし犬は6歳を過ぎるとシニアと呼ばれる年代に差し掛かります。その後も一年間で人間の7年間に相当するスピードで加齢は進みます。つまり病気の進行も人間に比べ数倍のスピードで進むという事を理解し、些細な変化や不調も見逃さないよう心掛けてあげましょう。

心臓疾患の食事療法

心臓疾患を患う場合の食事療法では、下記の方法が推奨されています。

  • タンパク質

タンパク質の摂取制限は、体重を適正値に保つため、心臓や他内臓機能への負担を軽減するために好ましいと考えられていました。しかし近年、過度に制限をすることで必須栄養素の欠乏症やQOL(クオリティ オブ ライフ)の低下を懸念する声もあり、必ずしも正解と言える答えはありません。

愛犬の健康状態を総合的に考え、どの程度の摂取制限をすべきかをかかりつけ医と共に見極めてあげましょう。

  • ナトリウム

体内に蓄積されることで心臓肥大や静脈うっ血が進み、高血圧が進む可能性が高まります。市販のドッグフードに多用されることの多い成分ですが、病気療養中は摂取量を制限することが望ましいとされています。

通常のドッグフードの中には嗜好性を高めるためにあえて塩や塩分、ナトリウムを添加している製品もあるので事前に確認をしましょう。

  • リン

過剰摂取することで、腎臓への負担が増大し腎臓病の発症リスクが高まります。腎臓病は心臓病と共に起こることの多い病気です。腎臓が本来の機能を失うことで体内に不要物が循環し、ますます心臓への負担も増加するという悪循環に陥ります。

心臓病治療、療養においてはこれらの成分の摂取制限が好ましいとされています。心臓疾患は明確な治療法がなく、完治は難しい病気です。そのため少しでも内臓への負担を軽減し、症状の進行を食い止めることを意識し食事制限に取り組みます。

心臓疾患を患っている場合、徐々に食欲減退や体重減少が起こることがあります。中には肉や魚といった動物性タンパク質の配合されていないドッグフードを嫌がる場合や固形物を食べることが難しいという場合もあるでしょう。このような場合は動物病院に相談をして流動食やチューブ式の高カロリー栄養剤、点滴という方法で栄養を摂取することも可能です。必ずしも特定の製品にこだわらずに、愛犬が食事をすること、食欲を維持することを第一に考えてあげましょう。

心臓疾患のあるワンちゃんにおすすめのドッグフード

薬膳みらいのドッグフード 【特別療養食SI(心臓用)】

https://mirai-dog.com/

漢方をふんだんに取り入れた『薬膳みらいのドッグフード 特別療養食SI』は最新動物臨床栄養学を導入した、心臓ケア用のレシピで作られているドッグフードです。心臓疾患にはナトリウムやリンの制限しつつ、タウリンやL-カルチニン・亜鉛を補給し、カリウム・マグネシウム・ビタミン・鉄を調整して、心臓に負担をかけない配慮と供給したい栄養のバランスを考えたレシピになっています。

また、健康維持に欠かせない口腔環境のケアも食べながらできる「食べる歯磨きパウダー」付きなのも嬉しいポイントです。

ロイヤルカナン 心臓サポート1+関節サポート ドライ

https://www.royalcanin.co.jp/

犬種別ドッグフードの発売でも有名なロイヤルカナンからは様々な病気の療法食が発売されています。中でも心臓疾患に関する製品は、症状の段階によって「初期症状用」と「進行している場合」「退院後」というように区分されています。心臓疾患は完治を目指すことが難しいので、少しでも体力、免疫力の維持を目指し、出来る限りの食事を促すことを目指し作られています。

ロイヤルカナンシリーズは嗜好性が高い事に定評があるので、日ごろから食へのこだわりが強かったという愛犬におすすめです。

ヒルズサイエンスダイエットプロ犬用健康ガード腎臓・心臓

https://www.hills.co.jp/

7歳以上の高齢犬に向けた心臓、腎臓に配慮した製品です。加齢とともに不調が目立つようになることを見据えた一般食です。タンパク質やナトリウム、リンの配合量に制限をかけることで、低下してしまいがちな内臓機能のサポートに努めます。原材料はチキン、トウモロコシ、玄米、マイロなどです。動物性油脂の配合がされているので、愛犬の体質によってはアレルギー発症リスクを確認することも必要です。

 

犬の心臓

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