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腎臓病・腎不全の犬に与えたいドッグフードは?原因からおすすめする理由について紹介します

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2019.03.13

愛犬の腎臓に問題がある、持病があると聞き、ショックを受けてしまった方もいるでしょう。日ごろ、腎臓の機能を意識することもあまりない上に、腎臓の機能や病気への対処法もわからずに戸惑ってしまうからです。ここでは発症率が想像以上に多い、犬の腎臓病に関して詳しくご説明させていただきます。

犬の腎臓病(腎不全)とは?

犬の腎臓病や腎臓疾患は高齢、シニアと呼ばれる年代に増加する傾向があります。

概ね6歳以降が発症の多い時期に当てはまります。

腎臓疾患はなかなか早期発見が難しく、飼い主が異変に気が付き、動物病院を受診する時点ですでに症状が進行していることが多々あります。

残念ながら腎臓の機能は一旦低下してしまうと、治療や薬剤で完治を目指すことが出来ません。開腹する機能が備わっていないので、発症後は症状の進行を少しでも遅らせるための食事療法が中心になります。

腎臓という機能は本来体内でろ過フィルターの役割を果たしています。心臓から流れ込む血液から不純物を取り除き、栄養分は血液とともに体内へ、不要物は尿と一緒に体外へと振り分けを行っています。つまり日々の生活で多大な負担がかかる臓器でもあります。そのため加齢とともに蓄積していた負担が原因となり病気となり、症状が現れます。

腎臓がその機能を失ってしまうと、体内に不要物が循環してしまったり、本来であれば体外へ排出されるはずの尿が適切に作り出されないという問題が起こります。

初期の時点では目に見える異変が現れにくく、元気がない、食欲がない程度の理解にとどまりがちです。愛犬の年齢的な理由も加味されてしまい、つい自然現象と感じ、あえて受診をしないという事が多いのも、この病気の深刻さを増す理由です。

腎臓病・腎不全の原因と症状について

シニア期を迎えてからの腎臓病の発症は、具体的な原因が特定されていません。この食べ物を食べたから、こんな生活をしていたからという断定はできず、長年をかけて蓄積されたダメージを原因とする見方が大半です。

腎臓病や腎不全を発症した場合に見られる症状は

・元気がなくなる

・食欲減退

・体重減少

・被毛の艶が無くなる、手触りが悪くなる

・嘔吐することが増える

・慢性的な下痢 ・口臭の悪化

・口内の出血 ・低体温 ・痙攣、麻痺

などです。中でもこの病気の特徴として、口臭がアンモニアに似た臭いに代わるという事があります。

これは腎臓が本来の機能を失っているという証でもあります。

高齢になると口内トラブルや歯垢や歯石から口臭が悪化することは多々ありますが、アンモニアに似た臭いや異変を感じた場合は早急に動物病院を受診しましょう。

腎臓病・腎不全に見られる排尿時の異変

腎臓の機能は尿を作り出すことと理解されている方もいるでしょう。腎臓が機能を失ってしまうと、本来の排尿が難しくなります。

具体的には

・排尿の回数が減る

・排尿の量が減る

・排尿の姿勢になるものの、尿が出ていない

・排尿時に鳴く、痛みを訴える

・排尿時にうろうろと動き回る

・トイレの場所を間違えることが増えた

このような場合は早急に動物病院を受診しましょう。腎臓が機能を低下してしまったことで、その先にある尿道など別の臓器にも問題が波及している可能性があります。

特に尿が減った、少ない、出ないという状態は尿が生成されていないという意味ではなく、体内に蓄積されているという可能性が考えられます。早急に動物病院を受診し尿を排出させる処置を行わないと、新たな病気につながる危険があります。

排尿やトイレに関するトラブルや異変は屋外で排出する習慣がある場合、なかなか気が付きにくいこともあるでしょう。排尿の姿勢に愛犬がなることで、普段通りに排尿がされていると勘違いをしてしまうからです。このような場合は、

・普段よりも立ち上がる時間が早い

・何度も排尿の姿勢になる

・排尿の前後でうろうろとする、くるくると回ることがある

・排尿をためらう様子がある

などの点を意識してみてあげましょう。症状を確認するためには、屋外での排泄、散歩の際にトイレシーツを持参し、排尿のタイミングに合わせて愛犬の足元にそっと敷き詰めてみましょう。健康な犬並みの排尿量があるかどうかを簡単に確認することができます。

腎臓病・腎不全を予防するには?

高齢になると腎臓にまつわるトラブルが起こりやすいと知った以上は、若く健康なうちから何等かの予防策を講じてあげたいと思うでしょう。

ただ腎臓病は発症の原因が特定されていないことから、明確な予防策がありません。

ここでは比較的効果があるとされる方法をご紹介させていただきます。

毎日の食事で水分摂取量を増やす

腎臓にかかる負担を少しでも軽減するために、水分摂取量を増やし、新陳代謝を促進させます。水分摂取量が増えることで、老廃物の排出も促されます。ドライフードを食べている場合、慢性的に水分摂取量不足に陥ることが問題視されています。この問題を解決するためには、日ごろからドライフードをふやかし与えたり、野菜などをトッピングしたり、野菜や肉などのゆで汁をスープ替わりにかけてあげるという方法がおすすめです。

塩分、添加物の多い食事は避ける

ドッグフードの原材料を確認すると、中には塩や塩分、ナトリウムという表記がされていることがあります。このような成分を配合することで、ドッグフードは味が濃くなり、食欲が増進する効果があります。人間も塩分の多い食事やファーストフード、スナック菓子で食が進む、病みつきだと感じることと同等です。しかしこのような人工的な成分は本来の犬の食性には必要ではありません。毎日摂取し続けることで、腎臓に過度な負担をかけることになります。添加物も同様です。腎臓でろ過することで毎日負担やダメージが蓄積されつづけてゆきます。

ドッグフードのパッケージには原材料欄に配合成分がすべて記載されています。必ず確認をして、このような製品はさけてあげましょう。

ぶどうやレーズンを控える

ぶどうやレーズンを犬に与えることには賛否両論があります。しかしあえて与える必要にある食品ではありません。ぶどうやレーズンには腎臓にダメージを与える成分が配合されていると言われています。このようなリスクのある食材は日ごろからさけてあげましょう。オヤツとして与えたいという場合は、同等の糖分や食感の別の食材で代用をしましょう。

定期的に健康診断を受ける

腎臓疾患は初期の時点で発見することが難しい病気です。しかし発見が遅れることで、体内に老廃物が循環してしまい、新たな病気が起こる原因にもなります。動物病院では高齢な犬に向けた様々な検査プランが提案されています。今後は定期的に健康診断を受け、愛犬の病気の早期発見に努めてあげましょう。

一般的に腎臓疾患は加齢と密接な関係があり、発症すると言われています。しかし中には先天的な体質からまだ若い年齢で発症するケースもあるので、定期的な検査は先送りせずに機会を設けてあげることをおすすめします。

腎臓病のワンちゃんの食事療法

腎臓病の治療には食事療法がかかせません。この時「リン/タンパク質/ナトリウム」の摂取量の制限が効果的だと言われています。ただ市販のドッグフードでこれらの成分を確認し、配合量を確認することは難しいので、動物病院で治療用ドッグフードを購入する方が安心でスムーズです。

ただこの時、タンパク質の摂取制限が必要になるという事は、愛犬の食事から肉や魚を取り除くということになるでしょう。日ごろから食が細い、ムラがある、食べ残しが多いという愛犬の場合、さらに食欲減退が進むこともあります。これまでのようにウエットフードや茹でたササミのトッピングも難しく、食事制限の難しさを痛感するでしょう。

そのような時は

フードをふやかし与える

食欲が減退しているので、ドライフードをふやかし、食べやすい食感に変えることで食が進むこともあります。自ら口をつけない場合は、飼い主の手のひらに少量を乗せ、愛犬の口元まで運んであげると、舐め食べですが口に運んでくれることもあります。決して食べることを強制したり、そばで見守りプレッシャーをかけすぎないよう注意しましょう。

人肌程度に温める

ふやかしたドッグフードや暖かいスープをかけたりとドッグフードを少し温めてあげましょう。温めることで成分の中の脂肪分が溶けだし、風味が増します。風味が増すことで、愛犬の食欲が刺激され、食が進みやすくなります。

糖分の高い野菜をトッピングする

ドライフードだけでは食が進まない場合、カボチャやサツマイモなど食感が柔らかく、糖分の高い野菜のトッピングも効果的です。食べやすいように柔らかく茹で、ペースト状につぶし、ドッグフードに混ぜてあげましょう。

まずは少量でも食事を続けるよう促してあげましょう。

知育玩具を利用する

食べなれたいたドッグフードから療法食に切り替えたことで、食欲が減退することが多々あります。もともと食が細い場合、解決策も見つかりにくいでしょう。このような場合は食べることにプレッシャーをかけることから一旦目線をかえ、遊ぶことに注力してみましょう。知育玩具を購入し、ふやかしたフードを中に詰め込みます。遊びながらでも食事を口にしてくれるようになれば問題解決出来るでしょう。

愛犬の性格やその都度の気分によって効果のある方法が異なりますが、少しでも食が進んでくれたら大成功といえるでしょう。

なかなか食が進まない場合は、動物病院に相談をして、腎臓疾患を抱えている場合でも食べることの出来るウエットフードを処方してもらうことも可能です。

動物性タンパク質の摂取制限が必要なので、市販のウエットフードを安易に与えるのではなく、必ず動物病院に相談をして指示を仰ぎましょう。

腎臓にかかわる辛い症状を軽減するためには、食事と合わせて飲用水にも注意が必要です。体内の不要物の排泄を促し、新陳代謝を促進するためには、いつでも新鮮で清潔な水を飲めるよう準備をしてあげましょう。

■水の器は食事の度に入れ替える

■循環機能付きの水飲み容器を活用する

■フィルター付き容器を活用する

という方法がおすすめです。

ここで注意すべき点は、愛犬の飲み水は「水道水」を与えるということです。より良質で美味しい水をと考えミネラルウォーターを与えてはいけません。

ミネラルウォーターは含有成分のカリウムの値が高すぎて、腎臓に負担がかかりすぎる上に、尿道結石のリスクも高くなります。せっかくの行為が悪影響になるので、くれぐれも注意しましょう。

愛犬の食が進まない、進んで水を飲んでくれない・・・元気がない・・・という時は動物病院で点滴を受け、水分と栄養素の補給を行ってあげましょう。

水分と栄養素が不足することで、ますます免疫力は低下し、新陳代謝も悪化します。体内に不要物が蓄積する原因にもなりうるので、くれぐれも注意しましょう。

受診のタイミングに迷う場合は、こまめに動物病院に連絡を入れ相談をしましょう。通院が難しい場合は、往診対応が可能な動物病院へ相談をしましょう。

腎臓病のワンちゃんにおすすめのドッグフード

ヒルズのプリスクリプション・ダイエット™(特別療法食) <犬用> k/d™ ケイディー チキン入り ドライ

https://www.hills.co.jp/dog-food/pd-kd-canine-dry

主原料は米、動物性油脂、トウモロコシなどです。腎臓疾患の管理には動物性タンパク質の摂取量の制限が好ましいとされています。この製品は最新の栄養学に基づき、腎臓疾患に最適な栄養比率が考え抜かれています。

動物病院で獣医師の診断の元、処方される製品です。獣医師に無断での給与は症状を悪化させてしまう危険もあるのでくれぐれも注意しましょう。

ドクターズケア 犬用 キドニーケア ドライ

https://www.elancopet.jp/petowner/product/drs

日本国内の工場で開発、製造されている獣医師処方の療法食です。様々なラインナップがある中でこのシリーズが腎臓ケアの為の製品です。

原材料はトウモロコシ、おから、動物性油脂などで動物性タンパク質の摂取制限がされています。粒が小さく、1㎏容量サイズから発売されているので、食の細い小型犬に好評です。購入はネット通販でも可能ですが、給与量や期間は症状に応じて見直す必要があるので、動物病院の指示のもと与えることをお勧めします。

ロイヤルカナン 犬の腎臓サポート セレクション ドライフード

https://www.royalcanin.co.jp/new/vets/

この製品は慢性腎臓病を患う愛犬の健康管理、食事療法の目的で特別な栄養バランスのもとで製造されています。食事療法食ですので与える場合は動物病院の指示のもとで分量や期間を守りましょう。この食事は、リンの含有量を制限し、タンパク質や必須脂肪酸の含有量を調整されています。ロイヤルカナンは嗜好性が高いことで定評があり、腎臓病による食欲低下に悩む愛犬の食事としておすすめです。

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