ロシア原産で異国情緒タップリの姿をした気品に溢れた犬、ボルゾイは鋭い視覚で獲物を見付け、長距離追跡して捕らえることができる優秀なハンターです。
その美しさに魅了された愛犬家は数知れず!そんなボルゾイの値段について相場を調査してみました。
ボルゾイを購入したい!どこで買えるの?
大型犬であるボルゾイを購入したい!と思ったら、次のような3つの方法があります。
・ペットショップで購入
・ブリーダーから購入
・里親になる
他の犬種と同じ購入先が挙げられますが、一般的なのはブリーダーから購入する方法です。
というのも、日本におけるボルゾイの人気はそれほど高くなく、ジャパンケネルクラブの調べによれば国内では329頭しか登録されていません。残念ながらボルゾイのように人気上位に居ない犬はペットショップではなかなか出会うことがありません。もしペットショップで見かけたら、それは運命的な出会いかも!
日本国内に居るボルゾイの数自体が少ないので、里親が募集される機会も他の犬種よりずっと少なくなります。
こうした理由から、ボルゾイを購入したい場合はブリーダーから購入するのがおすすめです。
いくらぐらいで買える?
ボルゾイが欲しい!と思っても、大型犬ですし、やっぱり値段が気になりますよね。ボルゾイの値段は10~30万円と開きがあります。
購入場所や季節、色、血統などで大きく変わるボルゾイの値段について詳細をみていきましょう。
ボルゾイの値段が安くなる季節がある
季節によって値段が変動しているのをご存知でしょうか。犬や猫は6~9月が安くなる時期なんです。理由は仕入れ値が2~3割くらい安くなるから!
夏休み前にセールをすることもあるので、冬に購入するよりは、夏の方が安価に購入できますよ。
ペットショップの方がブリーダーより高くなる
一般的に、ペットショップの方が人件費や設備費、利益を多く上乗せするので子犬自体の価格はブリーダーより高い値段になる傾向にあります。
ただ、ブリーダーも販売できる頭数が少なく、血統を維持したり、近親相姦に注意したり、遺伝子検査をするなどの手間をかける上、輸送費を購入者が負担することになるので高くなるケースがありますよ。
ある程度、成長した子犬が安くてお勧め
犬は幼ければ幼いほど高い値段が付けらる一方で、生後2~3か月で買い手が付かなかった場合は値段が下げられるのが一般的です。
一般家庭に子犬を迎える場合、生後6か月近くなった子犬の方が、体が丈夫で、先天的な病気の有無も確認しやすく、家族に迎えて直ぐトラブルに!というリスクが減ります。
ボルゾイは大型犬なので生後6か月になると体も大きくなり、小型犬好きの方は敬遠するように。そうなると更に値段が下がるので、ボルゾイを飼いたい方は幼い犬より、やや成長した犬の方が安心して安く購入できるでしょう。
オスの方が安い傾向にある
ボルゾイに限りませんが、犬や猫はオスの方がメスより安く販売されます。メスは子犬を産むことができるのでブリーダーが手元に残すことがあります。
一方、オスは繁殖に使うことができない訳ではありませんが、血統が良かったり、容姿などに特別な点が無ければ子孫を残す役割を任せてもらえません。このため、オスの方が多く販売に回され安くなります。
珍しい毛色や人気の毛色は高くなる
ボルゾイはどんな色もOKの犬種です。このため、様々な毛色がありますが、日本で人気が高いのはホワイト。
多くのボルゾイがホワイト&レッド、ホワイト&レモンといった2色の毛色ですが、ホワイトだけの個体がいます。また、ソリッドシルバー(シルバー単色)といった淡い色のボルゾイはとても珍しく、なかなかお目にかかることがありません。
ボルゾイの毛色は濃い色が遺伝的に優勢なので淡い色はなかなか現れません。珍しい色の場合は希少価値があるので相場より数万円高くなります。
美人は高い!
ペットは多くが「顔が命」です。ボルゾイも見目麗しい美人には高値がつきます。
ボルゾイは細長く整った顔が特徴的で、垂れた耳や絹のような毛が貴族のような雰囲気を醸し出しています。この美しさが際立った子は、高くなりますよ。
血統がいいと高くなる
血統というのは、販売されている子どもの親の血筋のこと。
販売されているボルゾイの中には、ドッグショーでチャンピオンになったことがある犬や、海外のレースで優秀な成績を収めた犬を親に持つ子がいます。
こうした優秀な血を引くボルゾイで、血統書が付いている子はかなり高値になります。親の血統次第では相場より10万円以上高くなることも!血統を気にする方は、値が張ることを覚悟しておいた方がいいですよ。
ドッグショーに出られるショータイプは高い
せり市には出てきませんし、ブリーダーも滅多に手放すことはないのですが、ドッグショーに出るようなショータイプは60万円を超えることがあります。
純血種には体格、歯並び、毛色、毛艶、姿勢など、細かな項目についてスタンダード(理想の姿)が定められています。この理想に近ければ近いほど良い犬としてドッグショーで高い評価を得られます。
こうしたドッグショーに出るような犬が欲しいという方は、ブリーダーの元から特に優れたボルゾイを譲ってもらう必要があります。入手は困難ですが、希望する方はお金を準備して気長に探しましょう。
ペットショップから購入するポイント
ペットショップは、多くの犬をせり市(いわゆるペットオークション)で仕入れますが、直接ブリーダーと取引することもあります。ボルゾイはペットオークションにはほとんど出されることがありませんが、ブリーダーから仕入れるケースもあるのでペットショップでも購入不可能ではありません。
ボルゾイをペットショップで購入する時のポイントを紹介します。
ペットショップでのボルゾイの価格
ペットショップでは、大体20万円くらいの値段で販売されています。
生後2~3か月で淡い色合いのボルゾイは高くなりますが、生後4か月を過ぎてくると値段は下落。
生後6か月前後になると、大型犬を飼いやすい一軒家が多い地方や郊外のペットショップへ移されることも多く、相場の半額以下になるケースもありますよ。
チェックしたい3つのポイント
ペットショップでボルゾイを購入する時は、次の3つをチェックしてください。
・子犬を繁殖させたブリーダーの情報を必ず確認
・先天性の病気や遺伝病がないかチェック
・飼養管理についてアドバイスをくれる人がいるか
まず、ブリーダーの情報を必ず確認してください。ブリーダーの情報が分からなければ犬の親兄弟の情報を貰えず、先天性の病気や遺伝病の情報が手に入りません。
特に股関節だけは必ずチェックしてください。大型犬は股関節にトラブルを抱えているケースがよくあり、成長してから歩行に問題が出ることがあります。
また、ボルゾイは実は飼うのにテクニックと知識が必要な犬種で、初心者には向いていないと言われています。このため飼い方に詳しいアドバイザーが近くに居た方が安心です。
こうしたことを必ずチェックしてから購入を検討してください。
ペットショップでボルゾイを買うのに向いている人
ペットショップでボルゾイを買うのに向いている方は「ボルゾイを飼い慣れている方」です。
ボルゾイの性格や癖、配慮してあげるべきことがよく分かっていて、かかり付けの獣医師を持っている方なら、ペットショップで買ってもトラブルは少なくて済みます。
ボルゾイを飼うのが初めての方はペットショップは避け、飼育のプロであるブリーダーにアドバイスをもらいながら飼うようにするのがおすすめです。
ブリーダーから購入するポイント
ボルゾイを購入するのに最もおすすめなのがブリーダーから直接購入することです。ブリーダーは犬を知り尽くしている飼育のプロで、繁殖させた犬を愛情深く育てている人達です。
性格がデリケートでナーブな面もあるボルゾイは、ボルゾイを知り尽くしたブリーダーから購入してください。
ブリーダーでのボルゾイの価格
ブリーダーでボルゾイを購入するとペットショップより高くなると考えてください。
子犬自体はブリーダーの方が安いケースが多いのですが、ブリーダーは子犬以外の費用が多く必要になることがあります。
ブリーダーから子犬を購入する場合、複数回ブリーダーの元へ足を運び、ブリーダーと顔を合わせて取引をして、自分で子犬を自宅へ運びます。ブリーダーが子犬を自宅まで運んでくれるとなっても、その輸送費は購入者負担に。子犬以外に交通費・輸送費分が必要と思っておきましょう。
なお、ボルゾイ自体の価格は10万~35万と幅があります。これはブリーダーの知名度や犬の毛色、血統などの差です。
ボルゾイの毛色や姿、血統に特にこだわらず、交通費や輸送費が安く済む場合は、ペットショップよりずっと安く買うことができるでしょう。
チェックしたいポイント
ブリーダーでボルゾイを購入する時は次の3つをチェックしてください。
・ブリーダーから飼養管理についてアドバイスをもらえるか
・母犬や兄弟犬の様子や飼養環境を見せてもらえるか
・どんなフードを食べさせていて、飼う時の注意点はあるか
犬にとって良い環境で犬を育てているブリーダーから購入しましょう。そして、必ず使用環境を見せてもらい、注意点を聞いてください。
また、母犬や兄弟犬に病気や性格の難があったりしないか確認してください。正直に色々と話して教えてくれるブリーダーからなら、安心して購入できますよ。
ブリーダーでボルゾイを買うのに向いている人
ブリーダーでボルゾイを買うのに向いている人は、フットワークが軽くてブリーダーの元を尋ねるのが苦にならない人で、話をじっくり聞き、コミュニケーションを取るのが好きな方です。
プロの話を聞き、生まれ育った場所の良さを家に取り入れてベストな子を迎え入れたいですね。
里親になるポイント
機会は少ないのですが里親という形でボルゾイを家族に迎える方法もあります。
里親になる時のポイントを紹介します。
里親でのボルゾイの価格
里親としてボルゾイを家族に迎え入れる場合は、多くの場合が無料です。
ただ、予防接種代や病気の治療代を負担したり、保護している施設や団体に寄付をしたりする形で3,000~20,000円程度を負担することがあります。
しかし、ペットショップやブリーダーから購入することを考えると費用は1/10以下!コスト面では、里親になってボルゾイを迎えるのが一番安くなります。
チェックしたいポイント
費用はかからない里親ですが、意外にハードルが高いことがあるんです。次の3つをしっかりチェックしてください。
・引き取る条件を自分や家族が満たせるか
・引き取った後、定期的な報告義務があるかどうか
・犬が人間に不信感を抱いたり、病気になったりしていないか
里親を募集している人が団体に所属している場合、引き取る人の年齢を制限していたり、日中に家を空ける人はダメだったり、家族に子どもがいるとダメだったり、独身者不可だったり、様々な条件が課されていることがあります。
さらに終生飼養を約束し、数カ月毎に写真付きで様子を報告しなければならないこともあります。また、団体によっては引き取る犬と家族全員を写真に撮り、SNSで公開する所も。
引き取る条件を細部に至るまで事前にチェックしておかないと、引き取ろうとした時や引き取った後でトラブルになることがあります。
なお、里親を募集している犬の中には、人に不信感を抱いていたり、苦手な物が多かったり、介護が必要なケースがあったりします。こうしたことも事前に確認し、責任を持って飼える場合にのみ、引き取るようにしてください。
里親でボルゾイを引き取るのに向いている人
里親でボルゾイを引き取るのに向いているのは、犬を買い慣れていて、ボルゾイの性格や習性を熟知した人です。
さらに、甘えん坊だったり、ナイーブだったり、執着するものがあるなど、個々の性格やクセに柔軟に対応できる人が向いています。
ボルゾイは繊細で慎重な性格の子が多く、それでいて気を許した人と思いっきりはしゃぎ回って遊びたいという心も持っているユニークな犬です。犬の特性を敏感に察知し、的確なケアをしてあげてくださいね。
まとめ
ボルゾイの値段は10~30万と開きがあります。
ペットショップではほとんど姿が見られないボルゾイですが、見かけたら値段をよくチェックしてみてください。6~9月が安くなる傾向にありますよ。
子犬自体の価格はペットショップよりブリーダーが安いのですが、購入の交渉や子犬の確認のための交通費、輸送費などが上乗せされるのでブリーダーの方が高く付くことが!
価格だけなら里親が最も安価ですが、引き取り条件が厳しかったり、子犬でなかったり、心身のケアが必要なケースがあります。
ボルゾイを購入したい時は、ペットショップやブリーダー、里親をよくチェックし、値段を充分に確認してから納得できる方法で家族に迎え入れてくださいね。
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