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わんちゃんがかかる膵炎って何?症状とおすすめの食事・ドッグフード

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2019.03.13

膵炎という病名の診断が下された時、膵臓ってどんな臓器?どんな役目を果たしているの?と不安が尽きないでしょう。犬に膵炎は加齢とともに発症率が高くなる傾向があります。病気の基礎知識を身に着け、愛犬の健康管理に取り組んであげましょう。

犬の膵臓の役割

膵臓は、胃や十二指腸のすぐそばにあるとても小さな臓器です。他臓器に守られている、隠れているとも言われることもあります。膵臓は膵液という液体を分泌し、食事から摂取したタンパク質や脂肪、炭水化物を分解したり、血糖値をコントロールするためにインスリンを出す働きを担っています。膵液は膵臓から十二指腸に流れ、十二指腸内で働き始めます。何等かの理由で十二指腸までの経路が詰まってしまうと、膵液が逆流することや正しく分泌されないことになります。実はこの膵液には強いタンパク質分解能力があります。膵臓自体がタンパク質で出来ているので、病状の悪化により機能を失ってしまうと、膵液で膵臓が溶けてしまうというなんともちぐはぐな問題が起こります。

膵臓という臓器は「沈黙の臓器」とも呼ばれています。その理由は膵臓が病気を発症しても自覚症状がない事から、自分自身では不調に気が付くことが出来ないという理由からです。そのため、膵臓の不調が原因で別の症状が起こった時に初めて病気として発見されることがあります。ただこの時点で膵臓にかかわる病気が進行している場合が多く、手遅れになることも珍しくありません。

もちろん犬の場合もなかなか外見や日ごろの様子から不調に気が付くことが難しく、健康診断や血液検査を経て発見に至ります。

主な膵臓疾患の原因と症状

膵炎

膵臓が本来の機能を失ってしまうことで起こる膵炎には急性と慢性の2つのケースがあります。いずれを発症しているかで、その後の治療に大きな差異があります。必ず獣医師の指示のもと正しく症状を理解し、治療に取り組みましょう。

  • 慢性膵炎

進行性の症状で消化吸収にトラブルが起こります。治療には長期的な取り組みが必要です。服薬や食事制限で一旦は快方に向かった場合でも、再度症状が現れることも多く、油断は禁物です。治療や食事制限には獣医師の指示を仰ぎ、症状に応じて食事の調整を行います。また肥満の場合は肥満解消に向けた取り組みも合わせて行うことが必要です。

  • 急性膵炎

膵臓から分泌される消化酵素が何らかの理由で誤った働き方をすることで、膵臓自体がダメージを受け、溶けてしまうことで様々なトラブルが起こる病気です。急性症状の場合、病気の進行が速いので、早急な治療、手術などの処置をうたなければ命の危険を伴うこともあります。

膵炎によくみられる症状は

・消化不良

・下痢

・食欲不振

・腹痛

・震え

・運動量の低下

等です。腹痛の現れ方は様々ですが、お辞儀をするような姿勢になること、丸くなり眠ること、中には飼い主が触れよう、抱き上げようとしただけで激しく攻撃する、噛みつくという態度で身を守ろうとすることもあります。

クッシング症候群

シニアと呼ばれる5,6歳ごろから発症が増加する傾向があります。副腎皮質機能亢進症とも呼ばれる深刻な病気です。この病気はホルモンが関係し、腎皮質という部位が過活動を起こすことで起こります。必要以上の量のホルモンが分泌されることで様々な不調が起こります。特にメスに多く、原因不明な症状として扱われることが多々あります。

よくみられる症状は

・水を飲む量が増える

・オシッコの量・回数が増える

・過食、食べ物への過度な執着

・脱毛、皮膚が露出するほどの脱毛、被毛が再生しないほどの脱毛

・腹部の膨張 ・動機、息切れ

・元気がない、動きが鈍くなる、呼びかけへの反応が鈍い

などです。

甲状腺機能低下症

甲状腺とは甲状軟骨と呼ばれる喉元にある、甲状腺ホルモンを分泌する内分泌器官のことです。この機関が機能を失ってしまうと体全体にかかわる不調がおこることになります。原因不明の体調不良は避妊去勢がきっかけになりホルモンバランスの乱れが起こることもあります。この場合は甲状腺の機能異常が関係しているとも言われています。

よくみられる症状は

・元気がない

・食欲の減退

・運動量の減少

・顔つき、表情が暗くなる

・低体温症

・体重減少

・肥満

・脱毛

などです。ただ肥満は家族が病気だと気がつかないこともあり、異変の発見が遅れる原因になっています。

高脂血症

血液の中にある中性脂肪やコレステロールが食後に増加し異常に高い値のまま維持されてしまう症状のことです。この症状は肥満や糖尿病という生活習慣に関係し起こることもあり、生活を改善し食事や運動を適切に管理することで改善出来ることもあります。ただ中には先天的な体質で症状が起こることもあります。

よくみられる症状は

・食欲減退

・下痢

・嘔吐

・発作

などです。膵炎が関係している場合、腹痛を伴うこともあり、うずくまることがある、散歩や運動を嫌がる、抱っこや腹部に触れられることを嫌がるなどの症状がみられることもあります。

寄生虫感染

寄生虫やウイルスに感染することで、免疫力が低下したり、内臓機能が不調を起こすことで、膵臓に負荷がかかり、膵炎につながることがあります。寄生虫が体内で起こす問題は多岐にわたり、膵臓以外の臓器にも問題が起こることもあります。

よくみられる症状は

・食欲減退

・下痢

・嘔吐

・体重減少

などです。寄生虫は検便検査を受け、種類を特定し、駆虫薬を飲ませることで体外へ排出することが出来ます。治療が遅れることで、様々な臓器に負担がかかるので、不調に気が付いた時は早急に動物病院を受診しましょう。

膵臓疾患を予防するには?

膵臓は体内で重要な役割を担っています。しかし具体的にどのような方法で病気予防やケアに取り組むことが効果的かはまだ特定されていません。

ただ日ごろの食生活や生活習慣が大きな影響を及ぼすことは確実視されているので、愛犬の食事選びには十分注意してあげましょう。

膵臓への負担を回避しつつ、良質な食事をするためには、日ごろから

  • 良質な動物性タンパク質を摂取すること
  • 脂肪分の過剰摂取を避けること
  • 消化吸収に負担がかかる成分を摂取しないこと

を心掛けてゆきましょう。

市販のドッグフードの中には、犬の必須栄養素である肉や魚を一切配合せずに、トウモロコシや大豆など穀類で代用することも多々あります。この場合、犬の食欲を刺激するため、開封後の劣化を防ぐために多量の動物性油脂が添加されるます。この動物性油脂は様々な動物から生じた脂肪分の混合物で、決して良質な原材料ではありません。もちろん品質管理も問題があり、アレルギー発症はもちろんのこと、発癌性が指摘されることもあります。このような脂肪分の過剰摂取は、知らぬまに消化吸収機能である膵臓に負担をかけ続け、将来の発症リスクを高めています。

犬にとってもっとも消化吸収がスムーズな食材は生肉だと言われています。余計な手間暇をかけず、人工的な添加物が配合されていない事が何よりです。愛犬の日々の食事は出来る限り、本来の食性に近く、安全で良質な製品を選び与えてあげましょう。

また肥満や運動不足は体全体の不調を引き起こす原因にもなります。日ごろから適度な運動を心掛け、全ての内臓が正常に機能出来るよう心掛けることで、膵臓にかかる負担軽減にもつながることを意識してあげましょう。

食事療法で膵臓疾患を改善

膵炎や膵臓にかかわる不調を発症している場合は、少しでも膵臓の負荷を軽減し、膵臓を休ませることを考えてあげましょう。

そのためには、消化吸収がスムーズな食事を少量ずつ与えてゆきます。

膵臓に不調がある場合は、

・タンパク質

・脂肪

・穀物

などの摂取量を制限します。

犬にとって動物性タンパク質は必須栄養素です。この栄養素の摂取制限はあくまでも病状回復までの一時的な処置を考えておきましょう。必要以上に長期間に渡って摂取制限を続けると、次は別の臓器や皮膚、被毛にダメージが起こりかねません。

また脂肪は肉や魚に本来含まれている量であれば、治療後の摂取も問題ないでしょう。しかし動物性油脂やオヤツ、缶詰など過度な添加がある製品は今後も給与を控えてゆくと安心です。

最近ではトウモロコシや大豆などの穀物はアレルギー発症リスクが高まるだけでなく、内臓の消化吸収にも負担がかかると問題視されています。その上、ドッグフードの原材料に用いられるこれらの穀物は人間が口にする栄養価のある部位ではなく、茎や葉、皮、幹などの廃棄部位の粉砕物です。当然十分な栄養価はなく、単なる肉の代用、量増しの役目です。あえて摂取させる必要性がない事から、このような原材料を一切使用しないグレインフリー(穀物不使用)製品も続々と登場しています。ただしグレインフリー製品は穀物を使用しない分、動物性タンパク質の配合量が多くなるので、膵臓の症状が回復し、通常食の摂取が可能になった時点で検討しましょう。

膵臓にまつわるトラブルを抱えている場合は、ドッグフードの見直しはもちろんの事、症状に合わせて与え方も改善する必要があります。毎日の食事は、都度多量に与えるのではなく、少量ずつ小分けで与えたり、一日量を5~7回に分け複数回で与えたりという方法が効果的です。

膵臓の負担軽減と機能回復の為には、このような食事療法と合わせて動物病院から処方された薬剤を必ず服用し、膵臓の働きをフォローします。

今後は症状の改善に合わせ徐々に食事量を調整し、次第に通常食を食べることが出来るように進めてゆきます。

ただ膵臓に起こる症状は、再発をする可能性も高いので、完治後であっても良質な食事を選び与えること、少量複数回に分け与えることは継続する必要があります。

ただし病気判明の時点ですでに膵臓へのダメージが大きく、深刻な場合は数日~一週間ほど完全な絶食を行うこともあります。食事を断つことで、消化吸収機能も停止するので、自然と膵臓が休憩状態に入ることが出来るという仕組みです。ただこの処置を施す場合は、動物病院に入院し、絶食期間中は点滴で栄養と水分補給をする必要があります。さらに絶食終了後もすぐに通常食にもどすことはできないので、数日~数週間は少量の特別食を与え、徐々に膵臓の機能を回復させる必要があります。

膵臓は適切な治療と食事療法で機能を回復させることが出来る臓器です。愛犬の不調に気が付いた時は、飼い主の独断で食事療法を行うだけでなく、必ず動物病院に相談をしましょう。

膵臓や消化器の為の特別食や療法食は量販店やネットショップからでも購入が可能ですが、独断で与えることはとても危険です。膵臓の状態によって、給与量や期間を見極める必要があるという事をしっかりと理解しておきましょう。

膵臓に疾患のあるワンちゃんにおすすめのドッグフード

ロイヤルカナン 犬用 消化器サポート 低脂肪

https://www.royalcanin.co.jp/

動物病院で膵炎の症状の改善の為に処方される療法食です。消化器サポート(低脂肪)は、消化吸収不良による下痢や高脂血症の場合に用いられます。この製品は、脂肪や食物繊維の含有量を調整し、消化性の高い原材料を使用しています。原材料は米、肉類(鶏、七面鳥)、小麦、大麦、加水分解動物性タンパク等です。ロイヤルカナンは嗜好性の高さに定評があるブランドなので、食にこだわりが強い、少食、好き嫌いがあるという愛犬におすすめです。

ヒルズ 療法食 消化器ケアドライ NEW i/d LowFat

https://www.hills.co.jp/

サイエンスダイエットシリーズで有名なヒルズ社の療法食です。動物病院で獣医師の診断のもとで処方される療法食です。この製品は膵炎や高脂血症、脂肪の消化吸収不良などに配慮し栄養バランスを考えられています。消化管の健康維持のためにショウガ、オメガ-3脂肪酸、プレバイオティクスを配合しています。

DailyStyle犬用療法食 膵臓サポート

https://www.shukunami-vet.jp/

急性膵炎や慢性膵炎、過去にそれらの病気を経験したことがある、消化吸収不良、高脂血症などを患っている場合に獣医師の診断のもと処方される療法食です。消化性の高い原材料を使用し、脂肪を調整し、低脂肪に仕上げています。原材料にはヒューマングレード(人間が可食出来るレベル)の高い安全性を誇る国産の生鹿肉を使用しています。

いずれの製品も療法食と呼ばれる病気治療や改善を目指した特別食です。給与にあたっては必ず獣医師の指示を仰ぎましょう。療法食は市販されている一般食、通常食と栄養バランスが異なっています。特定の成分を特別な分量で配合していることもあります。家族の独断で与え続けることで病状の悪化や別の症状の発症につながることもあるのでくれぐれも注意しましょう。

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