シニア犬(老犬)の食事の悩みにオススメのドッグフード6選

小さかったワンちゃんもいつしか歳をとってシニア犬、高齢犬とよばれる歳になります。大切な家族の一員であるワンちゃんが年を重ねても元気に幸せに過ごしてくれるため、飼い主さんは何をすればよいでしょうか?人間とワンちゃんでは歳をとるスピードも違います。ワンちゃんは何歳からシニア犬、高齢犬とよばれるのでしょうか?

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何歳からシニア犬?高齢犬?シニア犬と高齢犬は違うの?

最近ではドッグフードにもさまざまなラインナップがあり、「シニア犬用」「高齢犬用」などと書かれているフードもあります。何歳くらいからこういったフードに切り替えればよいのでしょうか?

ワンちゃんも人間同様に高齢化しています。一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、2010年に13.9歳だった平均寿命は2017年には14.2歳まで延びています。ワンちゃんが長生きしてくれることは飼い主としては嬉しい限りですが、老犬介護問題はこれからのワンちゃんとの暮らしには避けて通れない問題となっています。

さて、シニア犬、高齢犬とは何歳位からだと思いますか?実は小型犬と大型犬では異なります。いずれの場合も人間でいうと40歳以上をシニア犬、60歳以上を高齢犬と呼びます。小型犬の場合は6歳以上をシニア犬、11歳以上を高齢犬と呼び、大型犬の場合は5歳以上をシニア犬、8歳以上を高齢犬と呼びます。これらの年齢前後から、成犬用フードからシニア犬用のフード、高齢犬用のフードに切り替えてゆくとよいでしょう。ただし、ワンちゃんの個体差がありますので、まだまだ元気で健康診断でも異常がないならば、無理して切りかえなくてもよいです。シニア犬の特徴が出てきたら、フードの切り替えも検討しましょう。

 

シニア犬、高齢犬になったらどうなるの?

人間も中高年になると体の変化がありますが、ワンちゃんも同じです。シニア犬、高齢犬になると次のような変化があらわれます。

  • 白髪がではじめる。
  • 被毛が薄くなり始める
  • 肌が乾燥する
  • 歯周病による口臭や歯が抜ける
  • 体臭が変化する
  • 耳が遠くなる
  • 目が見えにくくなる
  • 目ヤニがでる
  • 目が濁ってくる
  • 足腰が弱くなってぶるぶる震える
  • 足が細くなるったり全体的に痩せる
  • 頻尿や粗相をする
  • 長く寝るようになる

 

また、精神面でも次のような変化があらわれます。

  • 散歩に行きたがらなくなる
  • 喜怒哀楽の変化が乏しくなる
  • 好奇心が薄れてくる

 

ワンちゃんによっては次のような認知症に似た症状があらわれることもあります。

  • くるくるとその場を回る
  • 鳴き続ける
  • 飼い主の顔が分からなくなる

 

これらの変化がすべてあらわれるわけではありません。我が家で以前飼っていたワンコは体力の低下から散歩の距離は段々と短くなり、最後は家から数メートルで引き返すようになりました。

それでも散歩に行くためリードを見せると尻尾を振って喜びましたから、散歩に行きたがらなくなるという変化はあらわれませんでした。私たち人間も高齢者が皆同じではないのと同様に、ワンちゃんもそれぞれの年齢の重ね方があり、その変化もさまざまです。

また、これらの変化は人間が年を取ったときにもあらわれる変化ですよね。ワンちゃんも私たち人間も同じなのです。ただ、ワンちゃんのライフサイクルは人間よりも速いので、ついこの前子犬だったのに、すぐにシニア犬の年齢になってしまって飼い主さんがワンちゃんの変化に驚くこともあります。いざというときに慌てないために、早いうちからワンちゃんの将来について考えておきましょう。

 

シニア犬になったら飼い主さんはどうすればいいの?

基本的に、現状維持を目標にしましょう。高齢になったワンちゃんに無理な治療や投薬はワンちゃんが本来持っている体のバランスを取ろうとする力を奪ってしまいかねません。

高齢になったワンちゃんは気温の変化も体への負担が大きいです。もともとワンちゃんは人間よりも寒さには強いですが暑さには弱いと言われています。エアコンなどを使用してワンちゃんが快適に過ごせる温度、湿度を保つようにしましょう。

ただし、ワンちゃんがどこの原産の犬種なのかでも、暑さに強い犬種、寒さに弱い犬種などありますから、飼い主さんはご自分のワンちゃんのルーツについてもしっかりと調べて対応してあげましょう。

高齢になったワンちゃんは運動量が減ってきて、今までと同じだけのカロリーを消費することはできませんので、3歳から7歳の中齢期とよばれるワンちゃんの10%から15%ほど少ないカロリーで十分だと言われています。ただし、食事量を減らしてしまうとワンちゃんのストレスになることもありますので、シニア犬用の低カロリーフードに切り替えてあげると良いでしょう。

また、首を下まで降ろして食べることが苦しくなってきたときには、食事台を使って食べやすい位置にお茶碗をおいてあげましょう。歯が弱くなってきたワンちゃんにはお湯などでドライフードをふやかしてあげる工夫も効果的です。

年齢とともに病気にも注意してあげましょう。中齢期には年に1回程度の健康診断が必要と言われていますが、シニア犬、高齢犬になったら年に3回前後の健康診断をして、体調の変化に早く気付いてあげましょう。ワクチン接種や狂犬病の予防接種などのタイミングに一緒に健康診断をしてくれる獣医さんもいらっしゃいますので、ぜひ相談してみてください。

 

シニア犬(老犬)の食事の悩み

シニア犬の特徴からも分かるように、運動量が減ったことから消費カロリーが減ると同時に筋肉量も落ちてくるので基礎代謝が減ります。そのため、中齢期と同じ食事をしていると肥満になってしまいますので、必要な栄養素は保ちつつ低カロリーなフードを選びましょう。ただし、穀物が多すぎて低カロリーになっているフードではなく、良質なタンパク質を適量配合しているフードを選びましょう。タンパク質が不足すると筋肉を作るのに必要なアミノ酸が不足してしまい、更に筋肉量が落ちてしまいます。

また、ミネラルバランスを意識しているフードがよく、カルシウムとリンの摂取バランスがポイントです。カルシウムがリンよりも少し多めに配合されているのが良いバランスであると言われていますが、摂取量は個体差があるので、一概に決まった量があるわけではありません。市販のフードだけでは心配だという飼い主さんは適量の野菜や果物、海藻類などをトッピングしてあげるのも効果的です。

人間同様、ワンちゃんも年齢とともに関節が悪くなってきます。コラーゲン、コンドロイチン、グルコサミンといったお馴染みのサプリメントはワンちゃんにも効果的です。

 

運動量が減ることで便秘になるワンちゃんもいます。食物繊維が豊富に含まれているフードは便秘予防になります。

このような点に注意してフードを選んでいただきたいですが、1種類に絞らない方がよいです。食欲が落ちてきたシニア犬の場合、いくつか(5種類から6種類程度)のお気に入りフードを用意しておいて、食べたいものを食べたいときに与えてあげることも食欲不振から脱却する手段の一つです。人間もいくら美味しい食事でもずっと同じだと飽きてしまいますよね。ワンちゃんも同じです。

ローテーションを組んでも良いですし、飽きてきたら違うフードにするなどの使い方でもよいでしょう。また、歯が弱くなってドライフードを噛みにくそうにしてきたらお湯などでふやかせてから与えてみましょう。香りも引き立ち、食欲がわいてくるワンちゃんも多いです。

 

シニア犬(老犬)のフード切り替えのポイントは?

今まで食べ慣れていたフードをいきなり全てシニア犬用のフードに切り替えてしまった為に、逆に食欲不振になってしまったというワンちゃんもいますので、フードの切り替えには注意しましょう。

まずは

今までのフード:シニア犬用のフード=1:9 または 2:8

の割合からはじめてみましょう。徐々にシニア犬用のフードの割合を増やしていきながら、3週間から4週間程度かけてシニア犬用のフードに切り替えるとよいです。車の運転で急発進、急ハンドルが危険なのと同じで、ワンちゃんにとっても急激な変化は好ましくありません。ゆっくりと時間をかけて新しいフードに慣れてもらいましょう。

 

シニア犬(老犬)にお勧めの国産ドッグフード3選

ドッグフードは国産のものと外国産のものとあり、いずれも評価の高いフードがたくさんあります。まずは国産のシニア犬用のお勧めフードを3つ、ご紹介します。

 

  • シニア犬・老犬フード 国産無添加半生ペロ

https://www.cutiashop.jp/

キュティア老犬クリニックが研究開発したオリジナルのドッグフードで、シニア犬の老化による体調変化の緩和や介護医療の経験に基づいたレシピで製造されています。また、注文をうけてから手作りする半生タイプである点が非常に珍しいです。シニア犬に合わせて栄養豊富でありながら低カロリーを実現していて、関節にも配慮してコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンの三種の神器もたっぷり配合しています。また、ワンちゃんにとって理想的な良質のタンパク質である卵を沢山使用しているので腎機能や肝機能を高めることができます。

キュティアショップ内での口コミでは「軟便になることを繰り返していたが、便の調子がとても安定している」「ごはんあまり食べてくれなかったのですが、こちらのペロを食べてくれます」などの高評価ですが、アマゾン、楽天市場、ヤフーショッピングなどでは取り扱いが無いため、口コミも見当たりません。

 

  • 国産プレミアムドッグフード YumYumYum(ヤムヤムヤム)

人間の食品と同じレベルの安全基準であるヒューマングレードをクリアしたこのフードは、96%のワンちゃんが「旨い!」と言った嗜好性の高い商品です。多くのワンちゃんが食べてくれる理由は宮崎県産の鶏肉をたっぷり使用していることと、豊富に配合されている鰹節のうまみ成分です。このうまみ成分は実はタンパク質を生成するときに必要なアミノ酸なので、旨味と健康効果の両方を満たしてくれるのです。

また、やわらかドライフードである本品ですが、通常のドライフードよりもしっとりとしています。それもそのはず、水分量が28%もあり、通常は10%以下のドライフードよりも水分量が多いです。この水分量を維持しながら無添加であることは製造工程に秘密があります。生成してから通常は一日程度乾かしてから袋詰めするのに対し、本品は3時間以内に袋詰めします。その後レトルト加工することで無添加でありながらしっとりとした食感で、さらい長期保存を可能にしました。

レシピの監修が獣医師である伊藤希氏であることも信頼できるポイントですね。

楽天市場の口コミでは「お試しで送料無料をひと袋買ってからリピです。一日4回に分けてしっかりと食べてくれるようになりました」
「早食いのウチの子はすぐに喉に詰まらせるので、少量のお湯をまぜてあげていますが、だしの利いた美味しそうな匂いがします。よくお腹をくだして子がこのフードに変えてから腸の調子も順調です。」「小粒で食べやすいので、よく食べます。」など高評価です。

  • 特選 吉岡フード シニア 小粒(高齢犬用)

https://www.peppynet.com/

合成保存料、防腐剤、抗酸化剤といった添加物は不使用で、ヒューマングレードをクリアした馬肉を中心とした新鮮な生肉を使用しています。またコンドロイチンやタンパク質を強化することで関節への配慮もされていて高齢なワンちゃんには嬉しいですね。

製造工程も工夫がされています。焼かずに焙煎することにより風味が増し、さらに低温でゆっくり乾燥させるため栄養が逃げずに美味しさをキープできます。その上消化吸収が良いので、美味しさと体への優しさを実現したフードと言えます。

アマゾンの口コミでは「食が細くなった2匹の老犬プードルも、美味しそうに食べています。」の評価が見当たりましたが、楽天市場では取り扱いがなく、ヤフーショッピングでは配送などの対応が迅速だったコメントしか見当たりませんでした。
直営サイトでの口コミは「14才過ぎてからお腹が緩くなり後ドッグフードの匂いが嫌なせいか色々(ササミ オカカ 美味しいもの)を入れて食べさせていましたが吉岡さんのドッグフードにしてから匂いも余り無いのでよく食べてくれます。お腹の具合も良くなって本当に助けられました。」
「ほぼ丸呑みで、ものすごく早食いなので、 粒が大きいと1分もかからず食べてしまいます。 いかんせん身体に良くないし、満腹感も薄いようで、 いつまでもお皿を舐めていたりすることから小粒にしました。 正解でした! 食べるのに時間がかかりますし、お腹も満足するようです。 もう老犬ですが、相変わらず元気いっぱいに駆け回っています。 おやつ等は一切あげていないので、このフードがとても合っているからだと思います。」という高評価が多い中、
「小粒にした間違いもありますが、あまり食べません。 臭いは飼い葉のような、清潔でヒトの嗅覚に心地好いです。 暫くしたら戻してしまったので、デリケートな質の高齢犬には不向きなようです。」といった星2つの低評価のコメントも掲載していることから、直営サイトの口コミも信用できると思います。

 

シニア犬(老犬)におすすめのプレミアムドッグフード3選

プレミアムドッグフードという言葉を耳にしたことのある飼い主さんも多いでしょう。プレミアムという響きからして、とても上等でワンちゃんによいドッグフードな気がしますが、実際はどのように定義されているのかご存じない方もいらっしゃると思います。実はきちんとした定義はないのです。一般的には「高品質な材料」、「無添加(または限りなく無添加に近い)」なものを指します。

ここでは人間の食品安全基準であるヒューマングレードをクリアした、人工添加物が不使用なプレミアムドッグフードの中でも厳選した3種類をご紹介します。

いぬはぐ(イギリス産)

いぬはぐという名前で、開発者は山崎さんという方ですが、実はイギリスで生産されているプレミアムドッグフードです。腸内環境をよくすることで長生きに繋がるという考え方から、乳酸菌とオリゴ糖を配合している点が本品の一番のセールスポイントです。
ワンちゃんも人間同様に、腸内の善玉菌が増えれば便秘が解消したり、免疫力が上がったります。善玉菌のエサとなるオリゴ糖を配合している点も、さらに整腸効果を高めています。
それ以外にもシニア犬に優しい点が盛りだくさんです。ミール(副産物)とよばれる人間は決して食べることがない粗悪な肉類を一切使用せず、欧州ペットフード工業連合の基準をクリアした材料のみを使用しています。
更に、複数のアミノ酸を配合して高い栄養素を保ち、免疫力を維持しワンちゃんの元気の源となる、人間にもお馴染みのDHAやEPAを配合しています。また、グルテンフリーなのでアレルギーのあるワンちゃんも安心して食べられます。

インスタグラムでの口コミでは「初めてのご飯は躊躇してなかなか食べないのに、これは迷わずに食べてました。」「いぬはぐに変えてからは、それまで崩しがちだったおなかの状態も良くなり、毛並みも凄く綺麗になったみたいです!」「偏食気味のうちの犬も食べてくれました」など、高評価ですね。

Drケアワン(日本産)

https://ah-supple.com/food-tops/

ポリフェノール、アントシアニン、ビタミンEといった抗酸化成分を配合しているため、ワンちゃんが免疫力を維持することができ、いつまでも若々しくいられます。また、グルコサミンとコンドロイチンを配合しているので、関節が弱くなってきたワンちゃんの健康維持に最適ですね。
人間もワンちゃんも関節痛で歩けなくなってしまうと一気に体調を悪くしてしまいます。元気にいつまでもお散歩を楽しんでもらいたい飼い主さんは、ぜひ関節によい成分を配合しているフードを選んでください。
また、九州産の新鮮な若鶏の肉を使用しているため、脂質が低く、低カロリーでありながら必須アミノ酸のバランスが良いため、筋肉が衰えてきたシニア犬には最適です。食物繊維としてはワンちゃんが消化しやすい玄米や大麦を使用している点も、安心ですね。
本品の製造工場は国際規格の衛生管理基準であるHACCPをクリアしていて、人間の食品を製造することもできる衛生基準を満たした工場で作られている点は驚きですね。

ヤフーショッピング、アマゾン、楽天市場では取り扱いがないため口コミはありませんが、公式サイトの口コミでは「通常のフードはトッピングをしても食べてくれないのですが、これは手作り食をトッピングすると食べてくれたので助かります。」「よく食べてくれるこのフードは助かります」「粒が小さいので食べやすそうでした。」など、高評価です。

ピッコロ(イギリス産)

 

ペット大国イギリスで製造販売されているピッコロは原材料の70%以上を良質なタンパク質であるチキンとサーモンが占めていることが大きな特徴です。その他の原材料も含めてヒューマングレードをクリアしていますから、安全安心なフードと言えます。更に、グレインフリー(穀物不使用)であり、人工添加物や副産物と言われる、いわゆる粗悪な肉類は一切使っていません。
これは欧州ペットフード連合の基準をクリアした内容であり、非常に安全性が高い海外製品と言えます。また、シニア犬にはつきものの悩みである関節にも配慮してグルコサミンやコンドロイチンなどを配合している点もありがたいですね。運動量の落ちたシニア犬のため、カロリーと脂質を抑えた配合も安心です。

販売は専用サイトのみで、このサイトでの口コミには「便の調子もずっとよい」「とても美味しいらしく、こちらが心配になるくらい勢いよくガツガツ食べていました。」「コンディションもよく、毎日イキイキしています。」など高評価です。

 

まとめ

ワンちゃんも人間同様、年とともに体に変化があらわれてきます。飼い主さんは慌てることなく、ワンちゃんの変化に合わせて柔軟に対応してあげたいですね。
特に食事はワンちゃんにとって最大の楽しみの一つです。美味しくて体によいものを食べさせてあげて、元気に長生きしてもらいたいというのは飼い主さんの共通の願いではないでしょうか。
ここでご紹介したシニア犬、高齢犬用のフード以外にも、最近では質の良いフードが沢山でていますので、ワンちゃんの好みに合わせていろいろと試してみてはいかがでしょうか。

 

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