愛犬の毎日の食事であるドッグフード、安いものから高いものまであって、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
一昔前は、ホームセンターなどで見かける安いドッグフードが一般的でしたが、最近では安く購入できるものから、プレミアムドッグフードと呼ばれる値段の高いドッグフードまで、多種多様です。
「どのドッグフードを選んだらいいのかわからない」という飼い主さんも多いはず。
そこで今回は、高いドッグフードと安いドッグフードの違いとドッグフード選びのコツについて徹底解説します。
是非、参考にしてみて下さい。
ドッグフードの高い、安い、値段による違い
犬が必要とする栄養素の基準を満たす「総合栄養食」と記載されているドッグフードは、米国資料検査官協会(通称AAFCO)で栄養基準に則られたものです。
AAFCOの栄養基準は、日本のみならず世界各国でのドッグフードの基準となっています。
栄養基準を満たしている「総合栄養食」であることは同じですが、値段に違いがあるのはなぜでしょうか。
原材料の質が違う
プレミアムドッグフードと呼ばれる値段の高いドッグフードに使われているのは、良質な肉や魚といった動物性タンパク質が原材料になっています。
原材料が高い分、ドッグフードの値段も高くなるのは自然なことですよね。
一方、安いドッグフードの原材料の多くには穀物が使用されており、同じカロリーのドッグフードを作るなら、穀物の方が断然コストを抑えることができるのです。
犬は本来肉食動物であったことを考え、ドッグフードの原材料も穀物から抽出する植物性タンパク質ではなく、肉、魚の動物性タンパク質を主原料に作られていることが、プレミアムドッグフードの大きな特徴です。
原材料の割合が違う
原材料の値段の違いの他、ドッグフードに含まれる原材料の割合が高ければ高いほど、当然ドッグフードの値段も高くなります。
プレミアムドッグフードの中には、原材料の半分以上を動物性タンパク質としているものもあり、原材料の質や割合にこだわって作られていることがわかりますね。
穀物の割合が高ければドッグフードも安くなり、原価が高い肉や魚を多く使っている場合は、ドッグフードそのものの価格も上がるというシンプルな理由です。
総合栄養食として必要な粗タンパク質は18.0%以上の基準とされていますが、プレミアムドッグフードには粗タンパク質の割合が基準を大きく超える30.0%以上のものも珍しくありません。
人工添加物の有無
安いドッグフードに含まれている人工添加物。
化学的に配合された人工添加物は体に負担がかかると言われています。
ドッグフードの栄養素には脂肪が含まれますが、脂肪は空気に触れると酸化し、嗜好性が落ちたり品質が低下します。
悪くなったドッグフードを与えると、嘔吐や下痢など消化器官の不調を引き起こすこともあるため、ドッグフードの質を保ったり栄養が逃げないように添加物が配合されているのです。
しかし、安いドッグフードに含まれることの多い人工添加物の中には、発がん性が疑われているものがあり、危険視されています。
与えても問題ないとされている規定値が定められているとはいえ、発がんリスクがあるかもしれない添加物を毎日食べさせることは不安ですよね。
愛犬に安全な食事を食べさせたいという飼い主さんのニーズに応え、プレミアムドッグフードでは人工添加物を使用せず、天然由来の植物エキスなどを使ってドッグフードの品質低下を防いでいるため、安価な人工添加物よりコストがかかると言えます。
グルテンフリー(穀物不使用)である
安いドッグフードの原材料の大半はトウモロコシや小麦などの穀類です。
穀物は安価ですが、アレルギーを引き起こす可能性もゼロではありません。
肉食動物としての消化器官を持つ犬にとって本来馴染みがない食べ物のため、体質によっては体に合わないこともあります。
プレミアムドッグフードは、穀物を使わないグルテンフリーが多いです。
穀物によるかさましをしない分、肉など他の原材料が必要になるため、値段も高くなります。
しかし、ドッグフードに穀物が含まれているからといって、犬が栄養を消化できないというわけではありません。
穀物から栄養素を抽出してドッグフードに加工しているため、ドッグフードを消化することは可能です。
しかし、前述した通りアレルギーを引き起こす恐れがあることや、プレミアムドッグフードの方が消化率は高い結果が出ることが多いため、グルテンフリーのドッグフードは注目されています。
ヒューマングレイド
プレミアムドッグフードに使われる原材料である食材は、人間が食べられるレベルで品質管理されている「ヒューマングレイド品質」と表記されています。
安いドッグフードでは、肉が使われていても人間が食べられない肉や規格外の食材が使われていることも多いです。
徹底した品質管理のもとで製造されているプレミアムドッグフードなら、愛犬に安心して与えることが出来る安心感もあります。
多少値段が高くなっても愛犬の健康を考えると少しでも良質なドッグフードを選びたくなるもの。
衛生面も考慮されたヒューマングレイドは品質管理面でのコストも上がるのです。
安いドッグフードを与える事のリスク
多くのメーカーがさまざまな種類のドッグフードを販売していますが、ドッグフードを選ぶ基準として「値段の安さ」を重要視する声もあります。
なるべく安い、大容量のドッグフードを買いたいというユーザー層もあり、ドッグフードの違いを知らない飼い主さんも多いですよね。
安いドッグフードだからといって全てが粗悪とは言い切れませんが、安さには理由があることも事実です。
安いドッグフードを与える事のリスクはあるのでしょうか。
アレルギーを引き起こす恐れ
アレルギーはどの犬にも発症する可能性があり、どんな食物でも発症する恐れがあります。
安いドッグフードの原材料として使われる穀物は、アレルゲンとして報告される例が多い食材でもあります。
元々肉食動物として生きてきた犬の主食はお肉。
穀物を主食としていなかったわけですから、穀物が体に合わない犬がいてもおかしくはないですよね。
もちろん、肉類にアレルギー反応を起こす犬もいるため、どんなドッグフードを与えた場合であっても、アレルギー症状が出るときはすぐに動物病院に相談し、愛犬に合うフードに切り替えるようにしましょう。
人工添加物による発がん性のリスク
安いドッグフードに使われることがあるBHAやBHTといった人工添加物には、ラットを用いた実験で発がん性が認められています。
ペットフード安全法により、添加物などの配合基準値の上限は定められており、ドッグフードに含まれる人工添加物は、1日に与えても問題ない量で配合されていることが前提ではあります。
犬の死亡原因の1位はがんと言われています。
医療の進歩により犬の寿命も延びていますが、健康に長生きしてほしいという気持ちは愛犬家共通の願いです。
少量であっても発がんリスクのある添加物を与え続けるのは、将来的に考えて不安になりますよね。
また、カラフルにするため合成着色料が含まれていることもあります。
赤や緑、白などといった、各食材をイメージさせる着色ですが、飼い主の購買意欲を高めるために添加されているものですので、犬にとっては不要なもの。
食用赤色102色、青色1号など、海外では使用を禁止しているものもあり、人間にとっても犬にとっても体に良くないことは一目瞭然です。
肉副産物・肉類に4Dミートが含まれている可能性がある
安いドッグフードの原材料の中に「肉副産物」「ミートミール」「肉類」などといった表記があります。
肉副産物は、動物の人間の食用にならない、骨以外の部位のことです。
内臓や頭、肢や血液などが含まれます。
犬が野生で暮らしていた時代は、仕留めた獲物の骨以外の部位をすべて食べていました。
血液や内臓には栄養がたっぷりありますから、肉副産物自体が悪いということではありません。
何らかの理由で死亡した動物や人間の食べ物にならないと判断された動物の肉は、レンダリングという処理をされて脂粉として、ドッグフードや肥料などさまざまな用途で再利用されます。
しかし、粗悪なドッグフードであれば、コストを下げるため4Dミートと呼ばれる死んだ動物(Dead)、病気の動物(Deseased)、死にかけの動物(Dying)、障害のある動物(Desabled)の肉を肉副産物・肉類として配合している可能性もあります。
安いという理由だけでドッグフードを選ぶと、得体の知れない動物の粉をドッグフードとして犬に食べさせてしまうことにもなりかねません。
質のいいドッグフードを買う方が結果的にお得になる
質のいいドッグフードを選ぶと、プレミアムドッグフードでは安くても1キロあたり1,000円ほどします。
安いドッグフードであれば1キロ当たり300円前後のものもありますので、少なくとも3倍以上の差があります。
ドッグフードのランニングコストだけを考えると、値段の高いプレミアムドッグフードは贅沢品と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、質の良いドッグフードを与えることは健康な体の維持や免疫力アップにつながり、病気をしづらい体を作ることが出来ます。
食べたもので体は作られますから、病気を事前に防ぐためにも、毎日の食事を質の良いドッグフードにすることは非常に大切なことなのです。
また、犬の医療費は高額です。
ペット保険に加入していなければ100%自己負担となりますし、ペット保険でも保障される病気に限りがあったり、自己負担額も幅があります。
何より、愛犬には健康でいてもらいたいはず。
ドッグフードの質にこだわることで、愛犬の体の内側から健康をサポートしてあげたいですね。
ドッグフードを選ぶ時のポイント:買い続けられる事が大切
ドッグフードを選ぶ時のポイントは、原材料やその割合、有害な人工添加物の有無など。
これらは質の良いドッグフードを選ぶために、必要不可欠な確認事項です。
そして、さらにもうひとつ忘れてはいけないのは長く買い続けることが出来る値段のドッグフードを選ぶことです。
せっかく質の良いドッグフードでも、買い続けることが出来なければ意味がありません。
栄養価だけでなく、買い続けるためにチェックしておきたいポイントがあります。
買い続けられる予算内のドッグフードを選ぼう
ドッグフードを食べるのは愛犬ですが、そのドッグフードを購入するのは飼い主さんです。
いくら質が良いからといって、生活費が逼迫するほど高価なドッグフードを購入しても、続けることが難しくなることもありますよね。
これまで安いドッグフードを選んでいた場合でも、少なからずドッグフードにかかる金額が高くなることもよく考え、問題なく続けていける予算内でドッグフードを選びましょう。
取り扱い中止にならないか
輸入品や卸販売をされているドッグフードは急に販売中止になったり、販売店が取引をやめてしまい手に入らなくなることがあります。
急にドッグフードを替えることは、犬が下痢や嘔吐をする原因となったり、犬にストレスを与えることもあります。
そのため、正規品を販売しているお店やネット通販で購入ルートを確保しておくことが大切です。
定期購入・割引があるか
プレミアムドッグフードの中には、定期購入や割引価格などで購入できる場合があります。
定期購入であれば、ドッグフードが無くなる頃に玄関先まで届けてもらえますし、重いドッグフードを運ぶ必要もないので、女性や年配の人にもおすすめです。
また、長期的に購入するのであれば、割引の有無も大きなポイントになります。
質の良いドッグフードでも、やはり少しでもおトクに購入出来たら嬉しいですよね。
質の良いおすすめのドッグフードと、賢く購入する方法
プレミアムドッグフードは、今やさまざまなメーカーで販売されています。
ワンちゃんのことを考えて作られた質の良いプレミアムドッグフードと、賢く購入する方法を合わせてご紹介します。
カナガン
ペット先進国であるイギリス産のプレミアムドッグフードのカナガン。
原材料の51%がチキンの高タンパクなドッグフードです。
グレインフリーであることはもちろん、ヒューマングレイドで徹底した品質管理のもとで製造されています。
定期コースであれば、最大20%も安く購入することが可能。
解約も違約金なども発生しないのも良心的ですね。
モグワン
チキンとサーモンが原材料の半数を占めるモグワンは、グレインフリー、添加物不使用の高品質ドッグフード。
1,8キロで3,690円(税抜)のところ、初回購入時は半額となる1,980円(税抜)にて購入出来ます。
モグワンも定期購入で最大20%オフになるという嬉しい特典付きです。
まずは初回半額でお試しして、愛犬に合うようなら定期購入でお得に続けることが出来ます。
YumYumYum!
国産の食材にこだわって作られているYum Yum Yum!(ヤムヤムヤム)
原材料の30%が宮崎産の鶏肉です。
グルテンフリーではありませんが、小麦やトウモロコシより高価でアレルギーを引き起こしにくい、大麦や玄米が使われています。
豊かなかつお節の香りで食いつきも抜群。
初回限定で900gが44%オフとなる1,980円(税抜)で購入可能です。
定期便があるのも飼い忘れがなく、嬉しいポイントですね。