成犬のドッグフードへの切り替え時期や食事の頻度について紹介します

子犬の成長はあっという間に時間が過ぎるように感じるものです。元気一杯、食欲旺盛、いたずら盛りで毎日の生活が本当に賑やかになるでしょう。

子犬との生活で何より気になる食事について、成犬用への切り替えに注目しご説明させていただきます。

 

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成犬のドッグフードに切り替えるのは1歳を過ぎてから

ドッグフードは子犬用、成犬用、シニア用の3つに区分されています。

一般的に子犬用とされる製品は離乳時から生後一年までを目途に与えます。

小型犬の場合、身体的な骨格の成長は生後半年~8カ月ほどで完了し、その後徐々に筋肉や脂肪、被毛の発育が進みます。

成犬用製品への切り替え時期には諸説あり、骨格の成長が終わって時期を目安にするべきという意見もありますが、その後ゆるやかながらも発育は続くことから考えると、生後一年を目安に考える方が安心です。メーカー各社も生後一年を目安にすることを推奨しています。

小型犬の子犬は一年未満で切り替えるべき、肥満予防につながるという説もありますが、成長期には良質な栄養をきちんと摂取することが大切です。

子犬の時点ではコロコロとした体形をしている場合でも、その後の生活っで筋力が発達し、運動量が増えることで徐々に体形は引き締まってゆくものです。

また小型犬の子犬に一歳を迎えるまで子犬用フードを与えることで、大柄になるという説は単なる誤りです。骨格はほぼ遺伝的要素で確定しています。食事制限や運動制限でコントロール出来るものではありません。

ただし大型犬の場合、大型犬の子犬専用フードを生後一年半を目安に与え続けましょう。大型犬の成長は小型犬に比べゆるやかに進みます。生後一年ではまだ骨格の成長は途中段階です。成長期は十分な量の栄養を摂取させてあげることで、その後丈夫な骨格に育つことにつながります。

年齢切り替え不要という製品が増加中

これまでドッグフードは年齢ごとに切り替えることが必須とされ、常識だと考えられていました。子犬用から成犬用への切り替えの次は成犬用からシニア用へという流れです。中には成犬用からダイエット用へと切り替えることもありました。

しかし最新の栄養学に基づく製品開発の中では、年齢による切り替えが不要とする製品も増えています。ただ年齢や体形、体調に応じて給与量を切り替えることは必要とされています。

このような製品を子犬に与える場合、子犬の給与量は成犬より、シニアより多量になります。しかし多量の食事を朝夕2回に分け与えるのでは、まだ成長途中の子犬の胃腸には負担がかかりすぎてしまい、消化不良を起こしかねません。中には食べ残す癖がついてしまうこともあります。

年齢切り替えが不要な製品を与える場合は、一日の給与量を計測し、出来る限り小分けにして、複数回食事の機会を設けるよう工夫をしてあげましょう。

成犬の一月あたりの食事の量

ドッグフードはメーカー各社、製品ごとに含有カロリーが異なります。新しい製品に切り替える時、体重管理が必要になった時、愛犬の年齢に応じて都度給与量を確認しましょう。

小型犬

ドライフードは1~2㎏程度が一か月の目安量です。中にはウエットフードを併用することで、ドライフードの消費量がもっと少ないこともあります。

良質で栄養バランスの良い製品を購入した場合の費用目安は2000円前後です。

中型犬

ドライフードは3~5㎏程度が一か月の目安量です。良質で栄養バランスの良い製品を購入した場合の費用目安は4000円前後です。

大型犬

ドライフードは10~15㎏程度が一か月の目安量です。良質で栄養バランスの良い製品を購入した場合の費用目安は5000~10000円前後です。

一食当たりの分量の目安として、「愛犬の頭部と同等量」という説があります。これは犬達がまだドッグフードを食べる前の時代の目安です。人間の食べ物の残り物を与えていた当時は、食事の分量の目安をこのように表現していました。

しかし現代市販されているドッグフードは、より少量で高栄養であることが良しとされています。安易に頭部と同量を与えてしまうと、途端に愛犬は食べ過ぎから消化不良や下痢、肥満に陥ってしまうので注意しましょう。

ドライフードは摂取後、胃腸内で水分を吸収すると3~5倍に膨張します。中にはこの膨張が原因で腸ねん転や嘔吐を起こすこともあるので、くれぐれも給与量については正しく理解をしておきましょう。

成犬の食事の頻度は1日に1~2回

犬の脳には人間のような満腹中枢機能がありません。そのためどんな時でも空腹感を抱き生活をしています。たとえ山盛りの食事をした後でも満腹という認識をもてず、さらに食べ物を催促するのもこの脳の仕組みのためです。

そのため犬の食事回数や時間はどんなに工夫をしても決して愛犬を満足させることはできません。

一般的に犬の食事を一日2回とするのは、家族の生活と折り合いをつけやすいからです。

室内で犬と暮らしている場合、家族は朝夕の2回食卓に着きます。昼食は外で済ませることが多いでしょう。

このタイミングで家族である犬にも食事をという考えから、現在の一日2回というサイクルが固定されています。

愛犬も家族の一員と呼べる生活を送る中で、家族が食事をする姿をただ眺めさせているのも忍びないという気持ちの表れです。

もちろん一度に一日分の食事をまとめて与えてしまうことで、消化不良や下痢、嘔吐などの問題を予防するという意味もあります。

愛犬の性格、食へのこだわり、家族の生活サイクルによっては食事の回数を3回、4回と小分けにしてもまるで問題はありません。

高齢の場合や少食な場合は、小分けにして複数回にすることで問題解決につながることもあります。

ちなみに、警察犬や盲導犬は特別な使役を担う都合上、食事は一日一回とすることが一般的です。

成犬のドッグフード選びのポイント

成犬用ドッグフードを選ぶ時は、犬の必須栄養素が配合されていることを絶対条件と考えましょう。

必須栄養素で最も豊富に摂取すべき栄養素は「動物性タンパク質」です。

タンパク質には動物性と植物性の2種類がありますが、犬に必須な栄養素は動物性です。植物性では代用が出来ないことを知っておきましょう。

動物性タンパク質とは肉や魚です。

ドッグフードのパッケージに記載された原材料表示欄に「動物性タンパク質」が明記されているかを確認しましょう。この原材料表示欄は配合量の多い順に記載されているので、動物性タンパク質が先頭に記載されていることが最も理想的です。

ただし副産物や肉骨粉という表記は肉そのものを意味していないことが多いので誤解しないよう注意しましょう。犬にとって必要な栄養は肉や魚そのものです。

動物性タンパク質を配合していない製品の中には、トウモロコシや大豆などに動物の油脂で肉に似た風味をつけることで製品化しているものも多々あります。このような製品は安価でどこでも購入することが出来ますが、決して毎日の食事として適してはいないので、くれぐれも注意しましょう。

原材料の品質に関しては「ヒューマングレード」という言葉もキーワードになります。これは人間が可食出来るレベルの安全性という意味です。農薬や消毒薬の残留したもの、疫病にかかった家畜の肉などを原材料に配合していないという目安になります。

近年の犬達のアレルギー増加に伴い、ドッグフードに配合される動物性タンパク質の種類は多様化しています。中には日本ではなじみのない珍しい肉を主原料とする海外ブランドの製品もあります。

愛犬の主食を選ぶときは、アレルギー体質、体形に合ったベストな製品を選んであげましょう。

実は明確な基準のないドッグフードの区分

ドッグフードはプレミアムフードやナショナルブランドなど様々な表現でその品質を区分しようという流れがあります。しかし実はこれらの表現に明確な基準はありません。

ドッグフードがまだ穀物を主原料とし肉や魚を配合するという流れがなかった当時はサイエンスダイエットやアイムス、ニュートロといったブランドはプレミアムドッグフードと呼ばれていました。しかしその後より高品質な製品が登場すると、

・グレインフリーであること(穀物不使用)

・ヒューマングレード(人間が可食出来るレベルの品質の原材料)

がより理想的とされ、これらの製品がプレミアムという区分に該当するようになりました。

ドッグフードの栄養学は日々研究が進み、製造技術も高度化しています。原材料の品質に関する飼い主側の目も厳しくなっていることから、今後もますます高品質化、良質化が進むでしょう。

愛犬の健康を考えるうえで、この流れは理想的なことです。飼い主の立場としては日ごろから様々な情報を積極的に取り入れ、愛犬の健康管理、食事管理に取り組んでゆきましょう。

成犬におすすめの市販されているドッグフード

ペットショップに並ぶ様々なドッグフードのなかから愛犬にベストな製品を選ぶことはなかなか難しいと感じるでしょう。

ドッグフードは価格も品質も様々です。パッケージの印象と内容成分がまるで異なっていることもあります。

ここでは量販店やスーパーなど身近な場所で購入することの出来る、手軽な価格の製品をご紹介させていただきます。

サイエンスダイエット・アダルト

量販店取り扱いブランドの中でロングセラー製品であり、世界的に有名なブランドです。アメリカに世界最大規模の研究施設を持ち、最新の栄養学を反映し製品開発に取り組んでいることでも有名です。

ただ原材料は最も含有量の多い素材が「トウモロコシ」であることから、必ずしも犬の食性にマッチしているとはいいがたい面もあります。

手ごろな価格と嗜好性から人気の高い製品です。

ピュリナONE

世界的有名企業であるピュリナが手掛けるペットフードシリーズです。たびたび華やかなキャンペーンを実施することから印象に残っている方も多いでしょう。

この製品は量販店で購入出来る上に、3㎏で1000円前後と手ごろな価格でも人気を博しています。

原材料は、先頭項目に動物性タンパク質が記載されていることから、犬の必須栄養素への取り組みがうかがえます。合成着色料や保存料、有害な酸化防止剤の配合もないことから、安心して与えることの出来るブランドの1つです。

ニュートロ

専門店に並ぶ定番ブランドです。ラインナップが豊富で愛犬の体質、犬種、年齢など様々な条件に照らし合わせ製品を選ぶことが出来ます。

動物性タンパク質の配合比率が多いことが特徴で、嗜好性が高いと定評があります。この製品はペットショップで販売する子犬用の食事として用いられることも多々あります。離乳直後の子犬にも与えることのできる品質という意味でも信頼を置けるでしょう。

安全性や健康を考えるならプレミアムドッグフードがおすすめ!

愛犬の健康を考え、より安全で良質で美味しいご飯を選んであげたいという声にこたえてくれる製品をご紹介させていただきます。

ドッグフードにはいくつかの区分があります。中でも高品質で安全性の高い製品は「プレミアムドッグフード」と呼ばれています。

カナガンドッグフード

ドッグフード業界でいち早くグレインフリードッグフードの開発、販売を手掛けたイギリスのメーカーの製品です。

良質なチキンを主原料としていて、開封した瞬間に漂う風味が愛犬の食欲を刺激してくれます。

これまで少食や食べ飽きに飽きてしまった、愛犬のアレルギーが心配など食に関するお悩みの解決に気っと役立ってくれるでしょう。

嗜好性に絶対的な自信のあるメーカーならではの特典として、万が一愛犬が食べてくれなかった時には返金制度も用意されています。まずは試食気分で気軽に取り入れてみることも出来、安心です。

この製品は通販もしくはペット専門店で購入が出来ます。

BUTCH ドッグフード

まるで大きなウインナーのようなインパクトのあるパッケージのドッグフードです。この製品も愛犬の健康を考えグレインフリーで作られています。

ニュージーランド産の原材料を独自のノウハウで低温調理・パッケージ包装することで、自然な栄養成分がそのまま活かされています。

まるで肉そのものを食べているような食感を楽しむことが出来ます。

食へのこだわりが強い、ウエットフードがかかせない、手作りご飯を用意してあげたいというご家庭にオスメです。小分けにして冷凍保存することも出来、使い勝手も抜群です。

ロータス アダルトチキンレシピ

トウモロコシや大豆といったアレルギー発症リスクの高い素材を使用しないこと、良質な動物性タンパク質を配合すること、これまでのドッグフード作りの製造方法を見直すことで、より愛犬の健康を重視した製品に仕上がっています。

オーブンベイクドで仕上げた製品は適度な硬さがあり、歯垢や歯石の気になる愛犬の主食としてもぴったりです。

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