あなたのボルゾイが健康を維持するためのごはん選び、どのようなものを選んだらいいのか迷っていませんか?この記事では、ボルゾイに必要な栄養素・手作りごはんの注意点とレシピ・おすすめのドッグフードを紹介しています。
この記事より、あなたのワンちゃんに合うごはん選びの参考になれば幸いです。
ボルゾイに必要な栄養素は?
ワンちゃんに与えるごはん、ボルゾイの健康を維持できるようなご飯を選んであげたいですよね。ワンちゃんに与えるご飯は、犬種、大きさ、運動量、生活環境により異なります。
ここでは、ボルゾイに必要な栄養素を紹介しています。あなたのボルゾイに合うごはんを選ぶための参考にしてみませんか?
ボルゾイの特徴
ボルゾイは、もともと猟犬として人間と生活を共にしていたワンちゃんで、大型犬に値します。
普段は物静かですが、走り出したら止まらない猟犬らしいところもあり、大型犬のなかでも比較的に運動量が多いことも特徴です。
身体的な特徴として、散歩時に急速に走ったりすると、胃拡張になったり胃捻転になったりします。
そのため、散歩前に食事を済ましておく、胃に優しいごはんを食べるなど、お腹に負担をかけない食事の工夫が必要になります。
大型犬の特徴として、小型犬や中型犬と比べると高齢期期になるまでの期間が短いです。
小型犬の高齢期期は8歳から始まりますが、大型犬は5歳から高齢期が始まります。早い時期から年齢にあったごはんを食べる必要があるので、年齢に合わせてごはんを変えるときや、高齢期のごはんには、ボルゾイがお腹を壊さないような配慮をすることが大切です。
年齢に関係なく必要な栄養素
幼犬期、成犬期、老犬期とそれぞれの年齢に合った食事を取ると、ボルゾイの健康をサポートすることができます。
それぞれの年齢に必要な栄養素を紹介させていただきますが、まずどの年齢にも必要な栄養素を把握しておきましょう。
ワンちゃんにとって必要な6大栄養素は、水、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルです。年齢に特化した栄養素を意識することも大切ですが、6つの栄養をバランスよく取ることも、ボルゾイの健康維持に欠かせません。
水は、老廃物を流してくれる利点もあるので、ワンちゃんが水分を取れているかどうか時々確認を行ってみましょう。
幼犬期に必要な栄養素
成長過程である幼犬期には、エネルギーを作り出したり、体をつくり上げることができる栄養素を多く取る必要があります。
人間と同様に体をつくるためには、タンパク質を中心とした栄養素が必要です。
また、骨や歯を形成する栄養素としてカルシウムやリンも必要になります。エネルギーを作りだすために、成犬期や老犬期よりも多めにカロリーを取る必要があるのです。
ただし、大型犬は、小型犬に比べて1kgあたりのエネルギー消費量が少ないので、大型犬だからと言ってカロリーを与えすぎない配慮も大切です。
大型犬の子犬用や全年齢用と記載のあるドッグフードは、年齢や栄養素を考慮して作られています。
そのため、良質なドッグフードなら栄養素に神経を使いすぎる必要はありません。サプリメントは与えたほうがいいの?と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、十分な栄養素を含んでいるドッグフードなら、サプリメントを与えてしまうと過剰な栄養を取ることにも繋がってしまいます。
ボルゾイなどの大型犬は、カルシウムを取りすぎると骨の形成に異常が起きる可能性があります。カルシウムなどの栄養素を与えすぎないことも重要なのです。
成犬期に必要な栄養素
成犬期は、成長を促進するためではなく、健康を維持するための栄養を与えることが重要なポイントです。
成犬期になると、幼少期より運動量も落ちてきます。そのためカロリーを取ることができる脂質や炭水化物を取りすぎないように配慮をしましょう。
ワンちゃんによって運動量は異なります。肥満になっているかどうか確認する方法として、お腹のあばらを触ってみることがおすすめです。
お腹を触ってあばらが浮き出ているようなら、運動量や消費量が多く痩せすぎている可能性があります。反対に、あばらを確認できないと肥満体型になっている恐れがあります。
ワンちゃんの運動量や消費量・体型に合わせたカロリーの摂取が必要です。
また大型犬の特徴として、成長期に間接疾患を起こしやすい特徴があります。
体重管理も重要ですが、骨の健康維持に欠かせないグルコサミンやコンドロイチンを摂取するようにしましょう。
カルシウムと同様に取りすぎは良くないですが、骨の健康をサポートするため適量を与えることが大切です。また、成犬期には体重管理と体の健康維持のため、高タンパク・低炭水化物を考慮するとボルゾイの健康に良好なごはんを与えることができます。
老犬期に必要な栄養素
老犬期になると、運動量が少なり睡眠を取る時間が多くなるため、代謝量やエネルギー消費量が減少します。
そのため、成犬期よりもごはんの量を減らすなどの配慮が必要です。カロリーを減らすために、脂質や炭水化物を少なめにする必要があります。しかし、筋肉維持のためのタンパク質は多めに取るようにしましょう。老犬期は、筋肉や間接・骨など体の健康が維持できるごはんが重要です。
成犬期と同様に、グルコサミンやコンドロイチンなど間接と骨の健康を保つ栄養素も摂取するようにしましょう。
また、老犬期になると胃や腸の調子も衰えてきますので、胃に負担のかからないごはんを選ぶことも大切です。
ボルゾイなどの大型犬の特徴として、噛まずにごはんを飲み込んでしまう時があります。ドッグフードなら、噛みやすいよう大きい粒で作られていたり、飲み込んでも消化しやすいよう柔らかいごはんを選びましょう。胃の負担を和らげることができるサプリメントを補給することも方法の一つです。
ボルゾイに食べさせてはいけないもの
あなたのボルゾイが健康な状態を保つために、ワンちゃんにとって食べさせてはいけない食べ物も学んでおきませんか?飼い主さんが食べているご飯、ワンちゃんも食べたがります。
つい、あげてしまいたくもなりますよね。しかし、人間が食べているごはんには、ワンちゃんにとって健康を脅かすものも存在します。
主な症状として嘔吐や下痢が挙げられますが、ひどい場合には死に至ってしまうこともあります。てづくりごはんをつくる時も同様ですが、悲しいことにならないよう、ボルゾイの健康にとても危険な食べ物を把握しておきまそう。
チョコレート、ココア
チョコレートやココアなど、カカオを使用した食材や飲料には「テオプロミン」が含まれています。この「テオプロミン」が原因で、嘔吐や下痢・筋肉の硬直・痙攣を起こします。なんとなく甘いものなら大丈夫そう!と思ってしまうこともありますが、チョコレートやココアは死に至る場合もあるので、注意が必要です。
<症状>
主な症状:中毒症状、落ち着きがない、嘔吐、尿失禁、下痢、筋肉の震え
重症時:筋肉の硬直、痙攣、死亡する可能性もあり
玉ねぎ、ネギ
玉ねぎやネギには、「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。この成分がワンちゃんの体内に含まれると、赤血球が壊れてしまい貧血や呼吸困難を起こす原因となります。コンソメなど、玉ねぎやネギが要素として含まれているものでも、健康を害する危険があるのです。
<症状>
主な症状:貧血、食欲皮疹
重症時:呼吸困難、死亡する可能性もあり
キシリトール
ワンちゃんがキシリトールを食べてしまうと、膵臓よりインスリンが急激に放出されます。インスリンが過剰に放出されると、嘔吐や脱力感・急性肝不全の原因となります。キシリトールは、甘いガムにも含まれている場合がありますので、お菓子のゴミなどに気を使う必要があります。
<症状>
主な症状:嘔吐、脱力感、よだれ、
重症時:急性肝不全の兆候
ナッツ
ナッツに関しては、ワンちゃんが食べると中毒症状を起こしてしまう成分が含まれています。人間にとって身体の調子を整えてくれたり、栄養を補給してくれるナッツですが、ワンちゃんには嘔吐や腹痛の原因となりますので与えないよう気をつけましょう。
<症状>
主な症状 : 嘔吐、脱力感、震え、腹痛
アボカド
アボカドに含まれる「ペルシン」が原因となり、ワンちゃんに中毒症状が起こります。ワンちゃんにとって、嘔吐や下痢、呼吸困難を起こす恐れがある危険な食べ物です。
<症状>
主な症状 :嘔吐、下痢、呼吸困難
ぶどう
人間にとっては甘くて美味しいぶどうですが、ワンちゃんが嘔吐や腎不全を起こす原因となります。中毒量は、ワンちゃんの体重1kgに対して32gと言われていますが、少量でも嘔吐や下痢の症状が現れることもあります。少量だとしても、ワンちゃんが食べないよう配慮が必要です。
<症状>
主な症状:嘔吐、食欲不振、下痢、腎不全
アルコール
アルコールは、少量でも厳重な注意が必要な飲料です。ワンちゃんが少し舐めただけでも、嘔吐や下痢を起こしたり、最悪の場合には死に至る可能性も十分にありえます。アルコールに含まれる「エタノール」が原因ですが、パン生地や腐敗したリンゴなどに含まれるアルコールからも嘔吐や下痢を起こす恐れがあります。お酒を飲んで酔った際に、少しだけならと思わず、お酒を飲むときはワンちゃんが舐めてしまわないよう注意をするようにしましょう。
<症状>
主な症状:嘔吐、下痢、尿失禁
重症時:発作、呼吸制御、死亡する可能性
手作りごはんの注意点と簡単レシピ紹介
ここでは、ボルゾイに手作りごはんを作る際の注意点と、幼少期に体を作ったり、老犬期に健康を維持するための手作りレシピを紹介しています。
手作りごはんは、飼い主さんの愛情をたくさん入れることはできますが、同時にワンちゃんが健康を害さないための配慮も必要です。注意点を抑えて、ワンちゃんの健康に適した料理を作りましょう!
手作りをする際の注意点
まず、ワンちゃんの手作りご飯を作る上での注意点を紹介します。
食べてはいけない食べ物を含めない
手作りごはんを作る際ですが、最も重要なことはボルゾイが食べてはいけない食べ物を絶対に含めないことです。
ワンちゃんが食べてはいけない食材を食べてしまうと、死に至る危険性もあります。第一位にワンちゃんの健康状態を悪化させないよう配慮を行いましょう。
保存方法に気を使う
ワンちゃんがお腹を壊さないよう保存方法にも気を使う必要があります。基本的に1回分ずつ作り、作り置きをしないことがベストです。
しかし、必要時には冷凍保存するなど食材が腐らないように気をつけましょう。
量と栄養バランスに配慮をする
ワンちゃんの年齢や運動量、生活環境を考慮した栄養バランスのいいごはんを作る必要があります。
カルシウムやリンなど特定の栄養素を取りすぎると、骨に異常をきたす可能性もあります。栄養の偏りがないか確認をするようにしましょう。
ドッグフードよりリスクが高いことを認識する
手づくりのごはんは、ワンちゃんの健康を悪化させたり、栄養バランスを取ることが難しいことを考えるとリスクが高い選択でもあります。
お医者さんの中には、手作りごはんを進めない人もいらっしゃいます。手作り料理には、ワンちゃんの健康を脅かす可能性があることを認識しておきましょう。
ボルゾイの幼少期に身体を作るためのレシピ
幼少期のボルゾイには、体のエネルギーを作るための炭水化物や脂質、体を作るためのタンパク質やカルシウムが必要です。
イワシと玄米ビーフンを使ったレシピなら、炭水化物・タンパク質・カルシウムをきちんと取ることができます。また、玄米ビーフンには、リンやビタミン、ミネラルなどの栄養も含まれますので、成長過程の幼少期におすすめです。
【材料】1わん(体重6キロ)分)
・イワシ 1尾
・人参 1欠片
・玄米ビーフン 少々【レシピ】
1. イワシを圧力鍋で柔らかくします
2. 市販の犬用玄米ビーフン。
3. 玄米ビーフンは熱湯に浸してふやかします。
4. このような感じ。
5. 柔らかくなったイワシを取り出して、1食分(一尾)を使いました。
6. イワシの身を細かくし、ビーフンと刻んだ人参を混ぜて完成です。引用元:https://cookpad.com/recipe/5330335
胃に優しい!老犬期に入ったボルゾイのためのレシピ
老犬期のボルゾイには、カロリーを減らしたり、胃の調子を悪くしないような配慮が必要です。
細かく裂かれたささみやペーストされた野菜なら、ワンちゃんが料理を飲み込んでしまっても、胃の負担を軽減することができます。
また、とりささみはタンパク質を摂るのに適切な食べ物ですので、老犬期のボルゾイの筋肉維持のサポートをしてくれます。
【材料】(1わん(6キロ)分)
・とりささみ 1本
■ヨーグルトソース
・カスピ海ヨーグルト(無脂肪) 大さじ1杯
・かぼちゃ 20g
・にんじん 7g
・ブロッコリースプラウト ほんの少し【レシピ】
1. ささみとヨーグルトソースの材料を準備します。
2. ささみを軽く茹でておく。
3. かぼちゃ、にんじん、ブロッコリースプラウトをフードプロセッサーで細かくする。
4. このくらいになったら、カスピ海ヨーグルトと和えます。
5. ヨーグルトと混ぜるとかぼちゃがくずれてきて、良い感じにまったりとしてきました。(*´꒳`*)
6. 茹でて小さくしておいたささみ。
7. 上にかぼちゃのヨーグルトソースをかけたら出来上がりです。\(^o^)/引用元:https://cookpad.com/recipe/5238071
価格帯別、おすすめのドックフード
最後に、ボルゾイにおすすめのドッグフードを紹介させて頂きます!
幼犬期のドッグフード
幼犬期のボルゾイには、エネルギーを作りだす栄養素と筋肉や骨を作ってくれる栄養素が必要です。
そのため、カロリーを作る炭水化物・脂質、筋肉をつくるタンパク質、骨をつくるカルシウムやリンなど、様々な栄養が取れるごはん選びが重要です。
お手頃な値段のドッグフード
ヒルズのサイエンス・ダイエットのドッグフードならお手頃な値段で、高タンパク・高脂質の栄養を取ることができます。
タンパク質24.5%以上、脂質12.5%以上の栄養が含まれているのです。また、カルシウム・リン・魚油・ビタミンなど成長に欠かせない栄養も充実しています。
いつもより少し高めのドッグフード
プロプランのドッグフードなら、タンパク質29%以上・脂質18%以上と、幼犬期のエネルギーと体づくりに欠かせない栄養を多く含んでいます。
チキンと動物性油脂が主要な成分で、カルシウム・リンなどのミネラル、ビタミンB1,ビタミンB2などのビタミン類をバランスよく含んだ栄養を補給します。
リッチなごはんを!高級ドッグフード
ロイヤルカナンのドッグフードは、お値段が少し高くはなりますが、大型犬の幼犬期の特徴が考慮されています。
大型犬にとって、カルシウムの取りすぎは、骨の形成に異常きたすことに繋がります。成長が小型犬や中型犬より遅めなことも加味されており、適切な量の栄養を取る配慮をしています。
ロイヤルカナン 大型犬 (26kg以上) 生後15ヵ月齢まで
成犬期
成犬期のボルゾイには、健康維持・体重管理ができるごはんが必要です。エネルギー消費量も少なくなるので、炭水化物や脂質が少ないものを選ぶ必要があります。筋肉や骨の健康維持をするため、タンパク質が多く含まれているごはんを選択しましょう。
お手頃な値段のドッグフード
ペディグリーのドッグフードなら、エネルギーを作る脂質を低くしたごはんを用意することができます。筋肉の維持に欠かせないタンパク質が18.0%以上含まれていて、高タンパク・低脂質の栄養補給をするドッグフードです。
いつもより少し高めのドッグフード
ヒルズのサイエンス・ダイエットのドッグフードは、筋肉の維持に必要なタンパク質が19.5%以上含まれています。骨の健康を維持するカルシウムや身体の健康を保つカルニチンも含まれており、成犬期の体重管理と健康維持のサポートをしてくれます。ヒルズのサイエンス・ダイエット ドッグフード
リッチなごはんを!高級ドッグフード
ロイヤルカナンのドッグフードは、タンパク質と食物繊維をバランスよく取り入れることで、大型犬の消化への配慮をしています。タンパク質も24.0%以上含まれ、EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を持つ魚油など、リッチな栄養補給をしてくれます。
ロイヤルカナン ドッグフード マキシ アダルト 成犬/大型犬用
老犬期
老犬期のボルゾイは、運動量やエネルギー消費量が低くなりますので、カロリーの過剰摂取をしない配慮が必要です。老犬期には体組織の健康を保つため、タンパク質をよく取る必要があります。また、骨の健康を維持するため、コンドロイチンやグルコサミンが含まれているごはんを選択できると良いでしょう。
お手頃な値段のドッグフード
ヒルズのサイエンス・ダイエットなら、お手頃な値段で脂質などのカロリーを抑え、タンパク質やカルニチン、カルシウム、ビタミンなど毎日の健康に欠かせない栄養を補給してくれます。
いつもより少し高めのドッグフードを購入するなら
プロプランならタンパク質が26%以上も含まれており、老犬期に必要な筋肉維持のサポートをします。チキンが主要な成分で、ミネラル・ビタミン・魚油など健康に必要な栄養素が豊富に含まれています。
リッチなごはんを!高級ドッグフード
ニュートロナチュラルチョイスのドッグフードなら、骨の健康維持に欠かせないグルコサミンやコンドロイチンが豊富に含まれています。タンパク質23.0%以上、脂質13.0%以上とバランスよく栄養を補給します。高級なドッグフードなだけあって、シニア大型犬のことがよく考えられているドッグフードです。
ニュートロ ナチュラルチョイス プレミアムチキン 中型犬~大型犬用 エイジングケア
ボルゾイに適切なごはん選びをしよう!
ボルゾイに必要な栄養素を学ぶことで、ボルゾイの健康を良好に保つためのご飯がどのようなものかを知ることにも繋がります。
あなたのボルゾイに1番合うごはんを選んでみたくなりませんか?愛情たっぷりの手づくりもよいですが、栄養バランスを考えたドッグフードを選択する重要さも学べましたね。
あなたのボルゾイに適切な方法でごはんを選び、ワンちゃんと健康な毎日を過ごしていただけたら幸いです。